重視したい4つの条件
近年のホープフルSはとにかく波乱傾向だ。GⅠに昇格した2017年以降は4年連続で1番人気馬が勝利したが、21年以降は一転して“荒れるレース”に変貌している。
とりわけ22年は14番人気→7番人気→6番人気で決着。馬連は6万4,580円、3連単は246万6,010円の大万馬券だった。
昨年も1番人気と2番人気のワンツーながら、3着には13番人気のサンライズジパングが突っ込み、3連単は5万6,240円の高配当に。そこで今回は近3年の間に6番人気以下で馬券に絡んだ5頭を分析。“ホープフルSの穴馬”の条件を探りたい。
<近3年のホープフルS 6番人気以下で馬券内の馬>
21年 ラーグルフ 8番人気 3着
22年 ドゥラエレーデ 14番人気 1着
22年 トップナイフ 7番人気 2着
22年 キングズレイン 6番人気 3着
23年 サンライズジパング 13番人気 3着
この5頭を詳しく見ていくと、“4つの共通項”が見つかった。
(1)1~3月生まれ
1月生まれのドゥラエレーデを筆頭に、全馬が3月までに生まれていた。クラシックの時期ならまだしも、人間でいえば幼稚園~小学校低学年にあたる2歳末の時点では圧倒的に早生まれが有利だ。
(2)キャリア3戦以上
トップナイフの6戦を最多として、全馬がキャリア3戦以上だった。レース経験が少ない馬には未知の魅力があるが、2歳馬にはタフな中山芝2000mが舞台となるだけに、経験値がモノを言う。
(3)馬体重480kg以上
512kgで出走したサンライズジパングを筆頭に、全馬の馬体重が480kg以上だった。そもそもホープフルSは大型馬が有利。GⅠ昇格以降に限ると、500kg以上の馬は【3-1-2-14】勝率15.0%、複勝率30.0%の好成績。回収率は単複ともに大幅プラスとなっている。直線の急坂を2回も上る舞台設定なので、非力な馬は厳しくなる。
(4)2勝以上or重賞4着以内
人気薄といえども、それなりの実績はほしい。ラーグルフとキングズレインは2勝以上、ドゥラエレーデとサンライズジパングは重賞で4着以内、トップナイフはその両方をクリアしていた。新馬や未勝利を勝った直後の馬は過信禁物だ。