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C.ルメール騎手が2位と30勝差でトップを独走 坂井瑠星騎手はJRA通算500勝を達成【10月終了時点の騎手リーディング】

2024 10/31 11:00三木俊幸
2024年10月終了時点の騎手リーディングの顔ぶれ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

GⅠ・2勝を含む重賞5勝

2024年10月終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


10月5日から27日までの開催9日間を振り返ると、またしてもC.ルメール騎手の活躍が際立った。日別の勝利数は2→6→0→2→4→3→3→2→1、6日の東京競馬では1日6勝を記録するなど月間最多となる23勝、年間では151勝まで伸ばして2位に30勝差をつける独走状態となっている。

ただ勝利数が多いというわけではなく、シックスペンスに騎乗して毎日王冠、チェルヴィニアで秋華賞、アーバンシックで菊花賞、ブレイディヴェーグで府中牝馬S、そしてアルテミスSをブラウンラチェットとのコンビで優勝。GⅠ・2勝を含む重賞5勝と大舞台でもその強さは際立ち、年間で重賞11勝、賞金ランキングもトップとなる3,119,730,000円を獲得している。

2位につける川田将雅騎手は、19日の東京3Rで入線後に落馬。翌日の菊花賞を含めて乗り替わりとなるアクシデントもあった10月だった。月間10勝で勝率26.3%と絶好調とまではいかなかったが、年間を通じては121勝という成績を残している。

3位は10勝を上積みして年間113勝とした戸崎圭太騎手。ステレンボッシュに騎乗した秋華賞は3着、ヘデントールと挑んだ菊花賞は2着とGⅠでは勝ち切れず、あと一歩という結果に終わったが、ジュンブロッサムとのコンビで富士Sを勝利した。

期間内の条件別騎乗成績を見ると、「宮田敬介厩舎」とのコンビで【3-0-0-0】とパーフェクトで単回収率393%、複回収率163%。また「芝で差し脚質」の馬に騎乗したケースでは【5-1-1-9】勝率31.3%、単回収率160%と好成績だった。

松山弘平騎手は4位と2勝差まで接近

4位の坂井瑠星騎手は、凱旋門賞と南部杯への遠征もあってJRAでは6日間の騎乗にとどまった。月間7勝に終わったが、27日の東京4Rをタガノバビロンとのコンビで制し、JRA通算500勝を達成。年間では99勝としており、2年連続の年間100勝にリーチがかかっている。

前月終了時の6位から5位へとランクアップしたのは、松山弘平騎手。1週目を終えた時点で5勝を上積みして横山武史騎手を逆転。その後も3→2→0→0→0→3→1という成績を残した。重賞レースではダノンマッキンリーに騎乗してスワンSを制するなど、月間勝利数はルメール騎手に次ぐ14勝をマーク。年間97勝で4位の坂井騎手に2勝差まで接近し、残り2ヶ月でさらに上の順位を目指すこともできそうだ。

また、条件別のデータを振り返ると「ダートで先行」した場合【10-4-2-2】勝率55.6%、連対率77.8%、複勝率88.9%、単回収率405%とその強さは際立っており、取り上げておきたい。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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