5つのデータから絞れた馬は?
先週のスプリンターズSはウインマーベルを本命に抜てき。最後の直線でジリジリと伸びてはいたが5着に敗れた。馬券圏内の上位3頭は全て消去しており、完敗といえる結果だった。
今週からは東京、京都、新潟の3場開催。今回は日曜東京のメイン毎日王冠を予想する。いつも通り過去10年のレースを対象に、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を順番に消していく。
先週のスプリンターズSはウインマーベルを本命に抜てき。最後の直線でジリジリと伸びてはいたが5着に敗れた。馬券圏内の上位3頭は全て消去しており、完敗といえる結果だった。
今週からは東京、京都、新潟の3場開催。今回は日曜東京のメイン毎日王冠を予想する。いつも通り過去10年のレースを対象に、複勝率10%未満の「凡走データ」を5つピックアップ。当てはまった馬を順番に消していく。
まずは年齢別の成績に注目。6歳以上の馬は【0-3-1-37】(複勝率9.8%)と苦戦傾向。このデータだけでも消去条件に該当するが、これにもう一つのデータを掛け合わせる。今回は前走で人気以下の着順だった馬をピックアップする。成績は【0-0-0-17】で該当馬は全て4着以下に敗れていた。
今年は以下の3頭がこのデータに当てはまった。ヨーホーレイクは前走の鳴尾記念で重賞2勝目を挙げ、長期休養明けも大崩れしていない実力馬だが今回は消去する。
【今年の該当馬】
・エアファンディタ
・カラテ
・ヨーホーレイク
2つ目は前走でローカルを走っていた馬。成績は【2-2-3-41】(複勝率14.6%)で、前走中央開催組の【8-8-7-46】(同33.3%)を大きく下回っている。特に前走8着以下だった馬は【0-0-0-16】。スーパーGⅡとも呼ばれる格の高いレースでは巻き返しも困難とみる。
今年この条件に当てはまったのは、シルトホルンとノースザワールドの2頭。両馬とも重賞ではワンパンチ足りず、今回も苦戦必至だ。
【今年の該当馬】
・シルトホルン
・ノースザワールド
3つ目は前走ハンデ戦だった馬を取り上げる。成績は【1-0-3-24】(複勝率14.3%)といまひとつ。なかでも今回斤量減の馬は【0-0-0-12】ですべて4着以下に負けていた。
今年は5頭がこのデータに該当。昨年の勝ち馬エルトンバローズ、巴賞と函館記念を連勝中のホウオウビスケッツなど上位人気が予想される馬も含まれるが、まとめて消去する。
【今年の該当馬】
・(エアファンディタ)
・エルトンバローズ
・オフトレイル
・ホウオウビスケッツ
・ヤマニンサルバム
4つ目は生産者別データから社台系以外の牧場で生産された馬を取り上げる。成績は【4-4-4-39】(複勝率23.5%)。社台系生産馬【6-6-6-52】(同25.7%)と遜色ない。しかし、非社台系生産馬で好走していたのは、キャリアが浅い馬がほとんど。今回までに16戦以上走っていた馬は【0-2-0-27】(同6.9%)と、多くが馬券圏外に敗れていた。
今年このデータに該当したのは6頭。うち5頭はすでに消去済み。新たに消去リスト行きとなったのは、前走エプソムCで9番人気2着だったニシノスーベニアだ。
【今年の該当馬】
・(エアファンディタ)
・(カラテ)
・(シルトホルン)
・ニシノスーベニア
・(ノースザワールド)
・(ヤマニンサルバム)
4つの条件を終えて、登録馬15頭のうち10頭が消えた。最後は距離別成績の距離短縮組を取り上げる。成績は【3-3-3-43】(複勝率17.3%)。宝塚記念や日本ダービーなどのビッグレースから参戦する馬が多いにもかかわらず、成績はさえない。
特に本レースで二桁馬番だった馬は【0-0-0-12】で馬券に絡んだ馬はいなかった。東京の開幕週でイン有利なレースでもあり、外枠に入った馬は割引が必要だ。
残っている5頭のうち今回距離短縮となる馬は、ダービー組のシックスペンスとダノンエアズロック、札幌記念組のトップナイフ、そして宝塚記念以来のレースとなるローシャムパークの4頭。もし二桁馬番に入ったときはばっさり消去する。
【今年の該当候補】
・シックスペンス
・ダノンエアズロック
・トップナイフ
・ローシャムパーク
全ての条件を終えて確実に残るのはマテンロウスカイのみ。同馬は前走ドバイターフを逃げて15着に大敗した。半年ぶりの実戦となるが、2走前の中山記念を完勝しているように、GⅡなら力は上位。去勢後に大崩れしたのは、2000mのケフェウスSと初海外の前走だけ。スタートを決めて好位のインを立ち回ることができれば、上位争いのチャンスはある。
買い目は本命馬からのワイド流し。さらに押さえとして、5つ目の条件で消去を免れた馬のなかから内目の枠に入った2頭のワイド1点を追加する。
【ライタープロフィール】
八木 遊
野球兼競馬ライター。スポーツデータ会社やテレビ局の校閲職などを経てフリーに。2023年8月から長期休養に入っていたが、24年6月に再開。今年はワイドを中心にコツコツ的中を狙う。
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