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【京都大賞典】マカヒキの復活、武豊騎手の重賞初勝利…京都の歴史ある一戦を「記録」で振り返る

2024 9/30 20:00緒方きしん
京都大賞典に関する「記録」,ⒸSPAIA
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感動の復活劇を見せたマカヒキ

今週は京都大賞典が開催される。古くはマーチスやメジロアサマ、タニノチカラやテンポイントといったレジェンドたちが勝利している歴史ある一戦。近年もキタサンブラックやサトノダイヤモンドといったGⅠ級の馬が勝利を挙げている。

今回は、この長い歴史をもつ京都大賞典を「記録」で振り返る。なお、使用するデータは1986年以降のものとする。

シルクジャスティスやセイウンスカイなど3歳馬(現在表記)が勝利をあげた一方で、ベテラン勢の活躍も数多く見られる。6歳馬は6勝(そのうち1勝は牝馬)、7歳馬ではスマートレイアーが勝利。そして、最年長で勝利したのは8歳のマカヒキだった。

マカヒキは2018年の勝ち馬サトノダイヤモンド、19年の勝ち馬ドレッドノータスと同期の16年クラシック世代。ディーマジェスティ、サトノダイヤモンドとともに三強、そこにリオンディーズ、エアスピネルを加えた五強とも言われたハイレベル世代のダービー馬だ。

3歳秋は海外に遠征して、前哨戦ニエル賞を制したが本番の凱旋門賞は14着と惨敗。そのニエル賞での勝利のあと、マカヒキは勝ち星をつかめず、長いトンネルに突入する。

4歳シーズンは大阪杯4着、天皇賞(秋)5着、ジャパンC4着と出走したGⅠ全てで掲示板に入るも善戦止まり。翌年は札幌記念2着、翌々年は大阪杯、ジャパンCで各4着と実力は見せるが勝利は遠かった。

8歳で挑んだ京都大賞典では、近3走が11→9→8着だったこともあり9番人気に甘んじていた。しかし鞍上・藤岡康太騎手のエスコートで、1番人気の4歳馬アリストテレスを外から交わして勝利。中5年28日での勝利に感動したファンも多かった。

現在は引退して種牡馬生活に入り、三冠牝馬アパパネなど多くの名繁殖を集めている。


武豊騎手の重賞初勝利はここ

先述したように、京都大賞典の優勝馬にはテンポイントやスーパークリーク、メジロマックイーンといった名馬たちが名を連ねる。騎手も同様で、武豊騎手をはじめ、川田将雅騎手や池添謙一騎手らがしのぎを削ってきた。騎手別の勝利数では武豊騎手が9勝でトップ。次点の川田将雅騎手、池添謙一騎手の4勝に倍以上の差をつけている。

武豊騎手の9勝は87年トウカイローマンからはじまり、その後もスーパークリーク(89、90年の2勝)、メジロマックイーン(91、93年の2勝)、96年マーベラスサンデーと続く。2000年代に入っても05年リンカーン、16年キタサンブラック、17年スマートレイアーと存在感を見せ続けている。特にトウカイローマンでの勝利は同騎手の初重賞勝利であり、思い出深いものだろう。

川田騎手は池江泰寿調教師とのコンビで2勝。1勝目は15年のラブリーデイ、2勝目は18年のサトノダイヤモンドで挙げている。ラブリーデイは鳴尾記念、宝塚記念と連勝しているなかでの勝利。続く天皇賞(秋)も制して最優秀4歳以上牡馬にも選出された。

一方、サトノダイヤモンドは乗り替わりでの勝利。同期のマカヒキほどではないが、こちらも前年3月の阪神大賞典以来となる7戦ぶり、期間にして約1年半ぶりの勝利だった。

池添騎手は06年のスイープトウショウを皮切りに、10年メイショウベルーガ、12年メイショウカンパクと2頭の「メイショウ」、そして昨年にプラダリアで優勝。思えばこの時のプラダリアも青葉賞以来、約1年5カ月ぶりの勝利だった。

今年、武豊騎手は騎乗を予定していないが、川田騎手はサトノグランツ、池添騎手はプラダリアで参戦を予定している。武豊騎手の9勝に近づくことができるだろうか──。

ライタープロフィール
緒方きしん
競馬ライター。1990年生まれ、札幌育ち。家族の影響で、物心つく前から毎週末の競馬を楽しみに過ごす日々を送る。2016年に新しい競馬のWEBメディア「ウマフリ」を設立し、馬券だけではない競馬の楽しみ方をサイトで提案している。好きな馬はレオダーバン、スペシャルウィーク、エアグルーヴ、ダイワスカーレット。

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