傾向解説
阪神競馬場の改修工事の影響により、今年の神戸新聞杯は2020~22年と同じく中京芝2200mで行われます。
阪神芝2400mと中京芝2200mは回りの方向は違いますが、長い直線を舞台に行われる芝中距離戦という日本の主流カテゴリーである点は変わりません。
中京開催の3年間はディープインパクト持ちが3連勝で2着2回。日本の主流血統が強い条件となっています。
<ディープインパクト内包馬の成績(2020~22年)>
該当馬【3-2-0-17】
勝率13.6%/連対率22.7%/複勝率22.7%/単回収率68%/複回収率132%
ただ、中京芝2200mの神戸新聞杯は開催後半の荒れた馬場で行われるうえ、スタートから1角までの距離が長く、先行争いが長引きやすいのも特徴。そのため、東京や阪神の2400m戦とはレースの質が微妙に異なり、欧州血統からスタミナや底力を強化できているかがポイントとなっています。
その代表的な血統がNureyev≒Sadler’s Wells。21年と22年はディープインパクトの血と、Nureyev≒Sadler’s Wellsの血を持つ馬が1~2着を独占。中京の神戸新聞杯では、日本血統と欧州血統の両方を持つ配合が結果を残しています。
<Nureyev内包馬≒Sadler's Wells内包馬の成績(2020~22年)>
Nureyev【2-0-2-13】
勝率11.8%/連対率11.8%/複勝率23.5%/単回収率82%/複回収率100%
Sadler's Wells【0-2-0-11】
勝率0.0%/連対率15.4%/複勝率15.4%/単回収率0%/複回収率173%
また、脚質面でも後方有利という特殊なレース傾向になっています。一般的には前有利のデータ傾向になることがほとんどの日本競馬ですが、これほど明確に後方待機馬の好走率が高い重賞も珍しいです。
最後の直線までいかにスタミナを温存できるかが中京芝2200m戦のポイントとなっています。
<初角位置別成績(2020~22年)>
5番手以内【1-0-1-15】
勝率5.9%/連対率5.9%/複勝率11.8%/単回収率64%/複回収率68%
6番手以降【2-3-2-21】
勝率7.1%/連対率17.9%/複勝率25.0%/単回収率14%/複回収率140%