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C.ルメール騎手が111勝でトップを快走 横山武史騎手は5位に再浮上【9月1日終了時の騎手リーディング】

2024 9/5 11:00三木俊幸
2024年9月1日終了時点の騎手リーディングの顔ぶれ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
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ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

1日7勝を含む期間内21勝の活躍

新潟では8月25日に雷の影響で最終レース取り止め、中京では開催こそできたが台風の接近と、終盤は天候にも悩まされた夏競馬だったが、全日程が終了。8月3日から9月1日までの開催10日間におけるリーディングトップ5の騎乗ぶりを振り返ると、最も多くの勝利を積み重ねたのはトップを快走するC.ルメール騎手だった。

2024年9月1日終了時点の騎手リーディング,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

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期間内の日別の成績は2→1→1→0→7→2→2→1→2→3で21勝を加算した。8月17日の新潟競馬では騎乗機会6連勝を含む1日7勝と大暴れし、10年連続となる年間100勝も達成。翌日にはJRA通算1900勝をマークするなど、年間勝利数を111勝まで伸ばしている。

また新潟競馬場を拠点に騎乗したルメール騎手は、2位に6勝差をつけて夏の新潟開催リーディングも獲得。「今年新潟競馬場に来ることを決めて、たくさん良い2歳馬の騎乗依頼をいただいていたので、頑張りたいと思っていました」と語った。集計期間内の2歳戦に限ると【10-4-1-4】で勝率52.6%、連対率73.7%。驚異的な数字を残した。

2位は14勝を上積みし、年間では101勝とした川田将雅騎手。期間内の勝率27.5%と同騎手としては若干低めの数字となったが、リフレーミングとのコンビで小倉記念を勝利。8月31日の中京12Rでは、リフレーミングと同じ鮫島一歩厩舎所属のメイショウミシガンを勝利に導き、6年連続となる年間100勝も達成した。14勝のうち年齢別の内訳をみると3歳馬に騎乗した際の成績が良く、牝馬に限ると【5-0-1-1】勝率71.4%をマーク。今年のオークス5着馬ランスオブクイーンと初コンビを組んでの勝利もあった。


賞金ランキングトップは戸崎圭太騎手

3位の戸崎圭太騎手は、期間内に12勝を加算して年間95勝としている。前半2週で9勝をあげて一旦は川田騎手を抜いて2位にランクアップしたものの、後半の3週は3勝に止まり最終的には7月終了時と変わらない順位となった。注目したいのは3歳未勝利戦で【5-2-0-6】勝率38.5%、単回収率126%という成績。1つ勝ち上がれるかどうかでその後の競走馬生活にも大きな影響を与える一戦での勝負強さは際立った。また重賞ではレパードSをミッキーファイトとのコンビで制しており、賞金ランキングでは2,208,762,000円で変わらずトップにつけている。

4位は坂井瑠星騎手。日別の成績では大勝ちこそなかったが、2→1→0→1→1→2→0→1→2→0と堅実に10勝を積み重ねて年間80勝とした。内訳は10勝のうち2歳戦で5勝をあげており、なかでも1番人気に騎乗すると【4-0-0-0】とパーフェクト。そのうち3勝が逃げ切りと先行したケースでの信頼度は高かった。WASJでも競走中止はあったものの、2着1回、3着2回と健闘した。

5位には横山武史騎手が浮上。日別の成績は1→3→2→0→2→1→2→3→1→1で16勝を積み重ね、年間では78勝。「前走から乗り替わり」かつ「1番人気馬」に騎乗した場合【4-1-1-4】勝率40.0%、連対率50.0%、複勝率60.0%と好成績を残した。これまで北海道を主戦場としてきたが、WASJに選出がなかった4週目は、3年ぶりに新潟競馬場で騎乗し5勝と存在感を見せつけた。こうした活躍もあり、賞金ランキングでも5位に上がっている。

今回トップ5から順位を下げたものの、73勝で6位の松山弘平騎手はトゥードジボンとのコンビで関屋記念を制し、サマージョッキーズシリーズでトップに立っている。71勝で7位の鮫島克駿騎手も着実に勝利を積み重ね、JRA通算500勝を達成。67勝で8位につける武豊騎手はデビューから38年目にして初の札幌開催リーディングと、6位以下の騎手たちも好調だった。どこまで上位を脅かすのか、9月の騎乗ぶりにも引き続き注目していきたい。

ライタープロフィール
三木俊幸
編集者として競馬に携わった後、フリーランスとなる。現在はカメラマンとしてJRAや地方競馬など国内外の競馬場を飛び回りつつ、ライターとしても執筆している。

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