今年は中京開催の小倉2歳S
2024年9月1日、今年は中京競馬場で行われる第44回小倉2歳S。「小倉」の名前がつくレースが違う競馬場で行われると、ものすごく違和感がある。
前回このレースが小倉以外で行われたのは、1998年の京都開催の時。まだ小倉3歳Sだった頃時までさかのぼらなければいけない。
中京開催の小倉2歳S。距離こそ同じだが、コース形態が全く異なるだけに、これまでのデータが通用するかどうか。簡単にはいかないかもしれないが、ひとまず過去10年の結果を基にして検証していきたい。
☆所属
美浦所属馬の出走は11頭で、連対したのは2016年の2着馬ダイイチターミナルだけ。
ただ、今年は当日輸送が可能な中京が舞台。出走頭数は増えると予想したが、登録の時点で2頭だけ。平均より多いといえば多いのだが……。
☆性別とキャリア
性別では牡馬が6勝(12連対)、牝馬が4勝(8連対)。勝率、連対率、複勝率のいずれも牡馬が上回っている。
連対馬の半分がキャリア1戦。キャリア2戦の馬も8連対で、勝率や連対率はほぼ同じだが、複勝率でキャリア1戦馬がリードしている。
キャリア3戦は少し苦戦の傾向で、キャリア4戦以上の馬で馬券に絡んだ馬はいない。
☆前走クラス
このレースはキャリア1戦=新馬戦デビューではない。2021年のデュガはフェニックス賞(OP)でデビューして小倉2歳Sへ参戦。とはいえ、これは特殊なケースで、ほぼイコールと考えて問題ないだろう。
3頭しか出走がない前走GⅢ組を除けば、新馬組が最も好走率が高く、次いで未勝利とOP組が並ぶ。また、前走がダート戦だった馬は、2021年アネゴハダの3着が最高着順となっている。
☆前走着順と前走着差
勝ち馬はすべて前走1着で、2着馬も10頭中9頭。唯一の例外は2017年アイアンクロー(前走フェニックス賞3着)だ。
前走1着馬を調べてみると、2着馬とタイム差なしの勝利、もしくは0.6秒以上離して勝った馬の好走率が高い。能力の高さはもちろんだが、勝負強さも大事ということか。
☆前走人気
前走で1番人気に支持されていた馬の好走率が、ほかの人気の馬より高くなっている。一方、前走5番人気以下から連対した馬はいない。
☆誕生月
3月生まれと4月生まれで17連対。1、2月生まれは早生まれのアドバンテージを生かすことができておらず、特に1月生まれからは連対馬が出ていない。
☆その他
連対馬のうち10頭が前走を440~460kgの馬体重で走っていた。
また、前走1400m組から馬券に絡んだ馬は出ていないが、サンプル数が少ないことや競馬場が違うこともあり、参考程度でいいかもしれない。
最後に九州産馬は苦戦を強いられており、2016年カシノマストの3着が最高着順となっている。