傾向解説
2021、22年と同じく小倉ダ1700mを舞台に行われるプロキオンS。過去10年の中京ダ1400mで行われた本レースは三連単の最高配当が55,100円と堅い決着ばかりですが、小倉ダ1700mで行われた2022年は三連単719,650円、2021年には三連単1,944,140円の大波乱となりました。
小回りコースらしい紛れの多い競馬になりやすく、同コースで行われる今年も波乱の決着が予想されます。本記事では血統面を中心に、プロキオンSのレース傾向を整理していきます。
まず紹介したいデータは前走クラス別成績。波乱の多い小倉ダ1700mでのプロキオンSですが、意外にも前走のクラス別ではダート重賞のセオリー通り、格の高いレースからのローテーションの馬の好走が目立ちます。特にJRAのGⅡ、GⅢからのローテーションの馬は6頭中3頭が好走するハイアベレージを記録しており、3頭ともが前走15着以下からの巻き返しでした。
夏競馬らしく上がり馬に人気が集まりやすい傾向にあるため、他のダート重賞以上に前走の格を重視した方がよさそうです。
<前走クラス別成績>
3勝クラス【0-0-0-1】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率0.0%/単回収率0%/複回収率0%
OP・L【1-0-2-17】勝率5.0%/連対率5.0%/複勝率15.0%/単回収率35%/複回収率107%
GⅢ【1-1-0-3】勝率20.0%/連対率40.0%/複勝率40.0%/単回収率396%/複回収率434%
GⅡ【0-1-0-0】勝率0.0%/連対率100%/複勝率100%/単回収率0%/複回収率1650%
GⅠ【0-0-0-1】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率0.0%/単回収率0%/複回収率0%
地方【0-0-0-4】勝率0.0%/連対率0.0%/複勝率0.0%/単回収率0%/複回収率0%
血統面ではNureyev≒Sadler's Wellsが大活躍。2021年はトップウイナーが14番人気2着、メイショウウズマサが12番人気3着、2022年はゲンパチルシファーが4番人気1着、サクラアリュールが12番人気3着と人気薄での好走馬が続出しています。
特にトップウイナーはNureyev≒Sadler's Wellsの3×4、ゲンパチルシファーは父がトゥザグローリー(Nureyevの4×3)、サクラアリュールはNureyevの3×3を持っており、同血脈を増強した配合馬には要注目です。
<Nureyev、Sadler's Wells内包馬成績(2021、22年)>
Nureyev【1-1-2-9】勝率7.7%/連対率15.4%/複勝率30.8%/単回収率53%/複回収率292%
Sadler's Wells【0-1-0-5】勝率0.0%/連対率16.7%/複勝率16.7%/単回収率0%/複回収率275%