別定重賞とは少し違った傾向
ついにやってきました、7月7日に行われる七夕賞。ラッキーセブンの「7」はギャンブラーだけでなく、いいイメージを持っている人が多いのではないだろうか。「7」づくしで行われる今年の七夕賞だが、実はここ10年で「7枠」の成績は【0-1-0-19】、「7番」は【0-0-2-8】。むしろアンラッキーな番号となっている。
さかのぼって、過去に7月7日に行われた七夕賞を調べてみると、2019年は枠連6-8(馬連12-15)、2013年は枠連2-5(馬連4-10)、2002年は枠連3-6(馬連3-10)。1991年にようやく枠連5-7(馬連の発売なし)と、「7」のつく数字が連絡みしている。
さらにいえば前走が「7」枠、もしくは「7」番だった馬からも、ここ10年で勝ち馬が出ていない。ほぼ「7」に縁がない「七」夕賞だが、では好走パターンはいったい何なのか。今回も過去10年の成績を基にして検証していきたい。
☆所属
出走頭数は美浦79頭、栗東所属馬は73頭とほぼ変わらない。美浦所属馬4勝(10連対)、栗東所属馬6勝(10連対)。勝率は栗東が上、連対率と複勝率はあまり差がない。
☆性別
6月に同じ2000mの牝馬重賞マーメイドSが行われている関係もあって、牝馬の参戦は14頭と少ない(今年は参戦なし)。1着馬はすべて牡馬(セン馬)だった。
☆年齢
勝利を挙げているのは4~7歳と幅広い。4~6歳から、1着馬が3頭ずつ出ていて、年齢の若い馬ほど勝率が高い。連対数が多く、連対率も高いのは5歳だった。勝率トップの4歳、連対率トップの5歳馬が中心と考えていい。なお、8歳以上から勝ち馬は出ていない。3歳馬の出走例がないのは、付近で3歳限定の中距離戦、ラジオNIKKEI賞があるからだろう。
☆前走クラス
前走オープン組が1勝、重賞組が9勝。うち、GⅢ組が6勝と抜けているが、勝率で比べるとそこまで大きな差はない。前走条件戦からは連対馬が出ていない。
☆主な前走
前哨戦だが、突出して相性のいいレースは見当たらない。強いていえば、連対馬を最も出している鳴尾記念と新潟大賞典か。この2レースは連対率もそれなりの数字が出ている。ほか、福島民報杯は勝ち馬こそ出ていないが、複勝率が50%と優秀な数字となっている。メイSとメトロポリタンS組はすべて馬券の対象外だが、各4頭とサンプル数が少ないので、参考程度でいいだろう。
☆前走着順
ハンデ戦ということもあって、別定重賞と少し違った傾向が出ている。前走5着以内で勝ち馬が出ているのは、2、5着馬だけ。1、3、4着馬からは勝ち馬が出ていない。特に前走1着馬は、同5着以内で唯一連対率が10%を切っており、信頼度は低い。
☆前走人気
前走1、2、5番人気の成績がいい。この中では、前走2番人気(連対率50.0%)、そして5番人気(同42.9%)が突出している。前走着順も前走人気も「2」と「5」がいいと覚えておこう。
☆その他
そのほかでは、前走を0.1~0.5秒差で負けた馬、そして鹿毛の好走確率が高くなっている。