5歳馬が過去10年で5勝と優勢
2024年1月21日に京都競馬場で行われる第41回東海ステークス。2013年からフェブラリーSの前哨戦として、この時期に開催されるようになった(優勝馬への同レース優先出走権付与は2014年から)。2013年の勝ち馬グレープブランデー、2015年コパノリッキー、そして2019年インティが東海S→フェブラリーSと連勝している。また、例年は中京開催だが、今年は京都で行われますのでご注意を。そんな東海Sにはどんな傾向があるのか。今回も過去10年の成績を基にして検証していきたい。
☆所属
美浦所属馬は34頭が出走して、1勝、2着5回。栗東所属馬は115頭が出走して、9勝、2着5回。勝率では栗東、連対率では美浦がリードしている。美浦所属馬の勝利は2017年のグレンツェントで、1番人気に支持されていた。また、2016年の3着馬ロワジャルダンも1番人気だった。美浦所属馬が1番人気に支持されたのは、この2年だけ。2頭しかいないので参考程度だが、美浦所属馬の1番人気は馬券に絡む率が高いと考えてよさそうだ。
☆性別
出走馬149頭中、牝馬の出走は5頭だけ。これは同じ1月下旬に行われていた牝馬限定のTCK女王盃の影響が大きいと考えられる。今年から同レースは、兵庫女王盃と名前を変えて4月開催に変更、場所も園田競馬場に移動する。また、11月末頃に行われていた船橋のクイーン賞が2月上旬に移動。これによって、牝馬の参戦数がどう変わってくるのか、今後に注目したい。
☆年齢
年齢では、5歳馬が5勝、2着3回で頭ひとつ抜けている。4、6、7歳馬は似たり寄ったり。8歳馬以上(19頭)は2015年グランドシチーの2着が最高着順で勝ち馬は出ていない。
☆前走クラス
勝ち鞍が出ているのは、3勝クラス、OP・L、GⅢ、GⅠ、地方組とさまざま。前走GⅡ組だけが蚊帳の外だが、該当するのは2頭だけでいずれも芝を走っていた馬だった。
☆主な前走
相性がいいステップレースは、中央ではチャンピオンズC、地方では東京大賞典だが、今回はこの2レースが前走の馬はいない。これ以外だと、ベテルギウスSの【2-0-1-22】となる。着外が多く、好走率は高くないが、勝ち馬を2頭出しているのは、チャンピオンズCと東京大賞典と並んで最多。みやこSは勝ち馬こそ出ていないが、6頭出走して2着が3頭、連対率50%と優秀。逆に、全く結果が出ていないのがポルックスSで、出走した18頭すべてが4着以下だった。また、前走で芝を走っていた馬は、すべて馬券圏外に沈んでいる。
☆前走着順と前走人気
前走で連対した馬が7勝。また、前走で3番人気以内に支持されていた馬が8勝。前走で好走、もしくは人気していた馬に強いデータが出ている。
☆その他
その他で気になったデータを3つ。まずは誕生月。1月生まれと2月生まれの馬は31頭いて、連対馬はいない。続いて毛色。黒鹿毛は20頭出走して、馬券に絡んだ馬は出ていない。最後にローテーション。中2週以内で挑んだ馬は37頭いるが、3着が最高着順。一方、最も間隔が開いて連対したのは、みやこS組の中10週(武蔵野Sから同間隔で勝ち馬が出ているが今年は該当馬なし)。間隔が詰まり過ぎてもいけないし、長すぎてもよくない傾向にある。