傾向解説
4年ぶりに阪神芝1800mを舞台に行われるローズS。2020~22年は左回り、2ターン、2000mの中京競馬場を舞台に行われたため、阪神競馬場に舞台を戻す今年は求められる適性も大きく変わってきます。ここでは2019年以前の傾向を振り返りつつ、血統面を中心にローズSのレース傾向を整理していきます。
ローズSは秋華賞に向けての最有力ステップレースのため、オークス組を中心に前走GⅠ組の実績馬が格の違いを見せることが多いです。これは中京開催時を含め、古くから変わらないレース傾向です。ただ、それらは当然人気になりやすく、オッズ妙味を考慮すると馬券的には前走GⅠ組以外の方が狙いやすいといえるでしょう。前走GⅠ組以外の好走馬は、ほとんどが芝1700m以上で連対実績あり。1600m以下でのスピード勝負では出世が遅れた素質馬を狙うのが、ローズSのセオリーと言えるのではないでしょうか。
<前走別成績(2013~19年)>
GⅠ【5-2-2-38】勝率10.6%/連対率14.9%/複勝率19.1%/単回収率41%/複回収率34%
GⅠ以外【2-5-5-53】勝率3.1%/連対率10.8%/複勝率18.5%/単回収率59%/複回収率146%
→芝1700m以上連対実績馬【1-5-5-37】勝率2.1%/連対率12.5%/複勝率22.9%/単回収率25%/複回収率184%
血統面ではディープインパクト産駒の成績が圧倒的。2013~19年の7年間で5頭の勝ち馬を輩出し、2012年には4頭の出走馬が1~4着を独占しました。阪神芝1800mは直線勝負になりやすいコースのため、ディープインパクト産駒の瞬発力が生きやすく、同コースで行われる毎日杯でもディープインパクト系の活躍が目立ちます。特に、ローズSは牝馬限定戦のためスローペースになりやすく、より同父系の持ち味が生きやすい舞台と言えるでしょう。
ただ、春の1600m以下でのスピード勝負とは異なりスタミナと成長力も必要となるため、春のクラシック戦線では邪魔になりがちな欧州血統、特にSadler's Wellsの血を持つ馬の活躍が目立つ点は大きな特徴と言えるのではないでしょうか。2014年3着リラヴァティ(9番人気)、2015年1着タッチングスピーチ(7番人気)、2016年2着クロコスミア(11番人気)など穴馬の好走も目立ち、サンデーサイレンス系やキングカメハメハ系といった日本の主流血統との組み合わせがベストです。
<血統別成績(2013~19年)>
ディープインパクト【5-3-2-22】勝率15.6%/連対率25.0%/複勝率31.3%/単回収率90%/複回収率126%
Sadler's Wells【3-1-2-13】勝率15.8%/連対率21.1%/複勝率31.6%/単回収率121%/複回収率131%