折り合い面の不安もなし
8月5日(土)の新潟5Rに行われた芝1800m新馬戦は、単勝1.3倍と断然の支持を集めたファーヴェント(栗東・藤原英昭厩舎)が勝利した。
5番枠から好スタートを切り、道中は5番手を追走。12.8-12.0-12.7-13.3-13.7(1:04.5)と遅いラップが続いたことで馬群も密集し、ファーヴェントはその真ん中で囲まれる形となっていた。
外回りコースの長い直線に入り、鞍上の松山弘平騎手は馬を促しつつ進路を探すも、なかなか前が開かず、残り400m標識の少し手前まで我慢せざるを得なかった。それでもゴーサインが出て残り200mで先頭に立つと、ゴール前は流す余裕があっての2馬身差。勝ちタイムは1:50.8だった。
前に馬を置いて馬群に包まれる競馬を経験したうえに、折り合い面の不安もなし。前が開いた直後、ラスト2F目の10.9の区間で前を捉えた反応も良かった。一見すると地味な印象を受けるが、内容は濃く、最終世代のハーツクライ産駒から楽しみな馬が出てきたという印象を受けた。
松山騎手は、本コラムで以前に取り上げたギャンブルルームとミカエルパシャも勝利に導いている。大舞台を目指すにあたって騎乗馬の予定が重なった際に、どの馬を選択するのかという点も気になるところだ。