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【ダイヤモンドS】昨年2着馬に高配当のヒント 中距離戦でのロングスパート経験が生きるスタッドリー

2023 2/16 17:00佐藤永記
ダイヤモンドS_スタッドリーに関するデータ,ⒸSPAIA

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初長距離の馬でも走るときは走る

この時期は長距離GⅠ天皇賞(春)に向けて長距離重賞が多く設定されているが、そのなかでステイヤーズSに次ぐ3400mを走るのが今週のダイヤモンドS。ハンデ戦であることに加え、さまざまなステップから出走馬が集まるがゆえに初長距離戦の馬もいて、毎年予想は難解を極めている。さらに今年の登録馬は重賞勝ち馬が3頭のみで1勝ずつ。うち2つは3歳重賞というメンバーで、例年以上の混戦といえるだろう。

好走馬のステップは多岐にわたり、前走がオープン特別や3勝クラスだったとしても軽視はできないし、前走2000m組が直近3年連続で1頭連対しているように大きく異なる条件から好走する馬もいる。このレースに向くかどうかを過去走の数字から探るのは難しそうだ。別の要素を考えるしかない。

ではレース展開を考える。すでに多くのファンが認識している通り、ダイヤモンドSは道中スローで流れて、大けやき付近から急速にペースアップして上がり勝負になることが基本だ。なお、極端に上がりが遅かった2020年は暴風が吹き荒れてペースをモロにかき乱したのが原因で、例外視してよい。

それならば上がりの速い馬を選べばいいのかというと、そこまで単純ではないのが難しいところ。普段の中距離戦で出す上がりと、2800mを走ったあとに出す上がりでは意味合いが違うからだ。

昨年の2着馬は上がり実績皆無

昨年高配当の立役者となったのが11番人気2着のランフォザローゼスだが、デビューから18戦で上がり3Fがトップだったことは一度もなかった。それが34.5の上がり最速で2着に食い込んできたのである。さらには2400mまでしか走っておらず長距離実績も皆無なうえ、新馬勝ち以降引退まで1着はなく、3歳時の毎日王冠5着から2年以上掲示板に入ったことがなかった。果たしてどうやってこういった馬をピックアップすればいいのだろうか。

ランフォザローゼスの前走は東京2000mの白富士S。このレース、スタートでは後方だったのだが、2角7番手、3角4番手、4角では2番手へと、道中で脚を使って位置をじわじわ上げていた。直線で力尽きて10着に大敗したのだが、長く良い脚を向正面で使い続けていたとも考えられる。そう考えれば、ダイヤモンドSではその脚を残り800mまで温存して使うことができた、ということだったのではないか。そんなランフォザローゼスのパターンに近い馬を穴として考えてみる。

注目したいのはスタッドリーだ。デビューして17戦で距離経験は2200mまで。一貫して2000mか2200mしか使われておらず、いきなりの長距離挑戦だ。デビューから好走時は先行策が基本だったが、3勝クラスでの3戦目となる昨年9月のムーンライトハンデ(2200m)で1頭大きく逃げる馬がいるところを追いかけ、コーナー通過順は5-4-3-2番手。4角過ぎで先頭に一度立ったものの、直線残り150mで捕まり4着だった。

このロングスパート経験を生かしたのか、次走は直線手前から仕掛けて上がり1位で快勝、オープン入り。重賞初挑戦となった前走のAJCCでは8番手から馬群を抜け出すのに苦労して6着だったが、大外に持ち出してから伸びていたので、距離延長と広い東京で一変する可能性は十分あるだろう。

おそらくスタッドリーは昨年のランフォザローゼスほどの穴馬ではないが、5~6番人気くらいなら配当を上げてくれる候補として注目しておきたい。

<ライタープロフィール>
佐藤永記
20代を公営ギャンブラーとして過ごし、30歳から公営競技の解説配信活動を開始。競馬を始め多くの公営競技ファンに各競技の面白さや予想の楽しみを伝えている。現在はYoutubeで配信活動を続けながらライターとして公営競技の垣根を超えて各所で執筆中。

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