馬券検討の役に立つ? トリビアを紹介
あなたの馬券検討の役に立つかもしれないし、立たないかもしれない競馬のトリビアを、データとともに紹介していく不定期連載。今回は「1番人気の取捨」にまつわるトリビアを取り上げます。
あなたの馬券検討の役に立つかもしれないし、立たないかもしれない競馬のトリビアを、データとともに紹介していく不定期連載。今回は「1番人気の取捨」にまつわるトリビアを取り上げます。
2022年の中央競馬全レースを対象にデータを調べると、1番人気の複勝率は65.4%。連対率は53.2%なので、1番人気から「馬連総流し」をし続ければ半分以上のレースは的中するということだ。それで勝てるかどうかはまた別問題だが。
そんな1番人気で馬券対象外の4着以下に敗れる(=飛ばす)ことがない、信頼できる騎手は誰だろうか。実は、複勝率100%の騎手は21人もいて、ロバートソンキーとのコンビでおなじみ伊藤工真騎手【2-2-3-0】や、ルーキーの西塚洸二騎手【2-0-0-0】、ナランフレグで高松宮記念を制した丸田恭介騎手【1-0-2-0】などが該当する。また、障害界では大ベテラン北沢伸也騎手の【6-5-0-1】複勝率91.7%という数字がインパクト大。ただしいずれもサンプルは少ない。
では、1番人気に50回以上の騎乗機会があった中で最も複勝率が高かったのは誰か、分かるだろうか。正解はM.デムーロ騎手で、【23-15-12-15】複勝率76.9%だった。なお、単勝オッズ2.2倍以下の断然人気馬では、(23年1月20日現在)15戦連続連対中である。
反対に、最もよく飛ばしてしまう、というデータが出たのはどの騎手だろうか。こちらも50回以上の騎乗機会があった騎手に限ると、関東の若手・菅原明良騎手だった。【22-8-6-32】で複勝率は52.9%となっている。菅原騎手が1番人気に乗っているレースは、他の馬から高配当を狙うのが効率的かもしれない。ちなみに同騎手の名誉のために付け加えると、10番人気以下では【2-9-3-135】複勝率9.4%ながら複勝回収率138%を記録していて、「大穴ジョッキー」としては非常に魅力的な存在である。人気馬より、穴馬に乗ってこそ輝くようだ。