他馬より0.7秒以上速い上がりをマーク
今回は秋の中京開催最終週、10月1日(土)に行われた芝1600mの新馬戦をピックアップ。勝利したのは、ロードカナロア産駒のダノンタッチダウンだった。
半兄にGⅠ・ホープフルSを勝利したダノンザキッドがいる良血で、2021年のセレクトセールでは2億6,400万円という高額で落札された評判馬。兄と同じく栗東・安田隆行厩舎からデビューした。
14頭立ての13番ゲートから好スタートを切るも、道中は9番手に控える形。12.5-11.8-12.5-12.7(49.5)と新馬戦らしく、道中はゆったりとしたペースで流れていった。4角を迎え、ダノンタッチダウンも外から進出を開始。しかし、前にいた各馬も大きく横に広がり、かなり外を回される格好となった。
それでも勢いよく加速していき、残り100mで大外からねじ伏せるように先頭に立つと、後続に3/4馬身差をつけ勝利。勝ちタイム1:36.4は目立たない数字ではあるものの、上がり3F33.6は他馬を0.7秒以上も上回っており、一頭だけ力が違った。
馬体重532kgと大型馬ながら、走りに重苦しさは全く感じさせず、コーナーでの加速もスムーズ。加えて切れる脚も使い、デビュー戦としては文句なしの内容。兄はパドックでもかなりイレ込みが目立つタイプなのに対し、本馬は淡々と周回できていた。そうした点からも、兄以上の活躍が期待できそうだ。