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【AI予想回顧】セントウルSはメイケイエールが圧巻のレコードV 紫苑Sはスタニングローズが接戦を制する

2022 9/12 17:00SPAIA編集部
2022年セントウルSで勝利したメイケイエール,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

前半600m通過が32.5のハイペース

先週末は9月10日(土)に紫苑S(GⅢ・芝2000m)、11日(日)にはセントウルS(GⅡ・芝1200m)と京成杯AH(GⅢ・芝1600m)の3重賞が行われた。AI予想エンジンKAIBAが注目した馬たちの結果を振り返っていこう。

中京競馬場で行われたのはスプリンターズSの前哨戦、セントウルS。AIは過去10年で「前走芝1600m」、「ノーザンF生産×牝馬」が好成績というデータに加えて、2戦2勝で勝率100%の「ルメール騎手」が騎乗するという点にも着目し、ソングラインが本命としていた。

揃ったスタートを切った13頭の中からハナを奪ったのはシャンデリアムーン。2番手に外から勢いがついたファストフォースも終始並びかけていく形となり、前半600mは32.5というハイペースとなった。

単勝3.2倍の2番人気に支持されたソングラインは中団グループの後方9番手からレースを進める。直線に入ると外から上がり2位タイの33.1の末脚で伸びてきたものの、結果は5着。開幕週の馬場を考えると位置取りが後ろ過ぎた。

2022年セントウルSで5着だったソングライン,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


勝利したのは圧倒的な人気を集めたメイケイエール。前走からプラス14kgで過去最高馬体重の484kgでの出走となったが、5番手追走から残り200m標識を過ぎたところで先頭に立つと、そこから後続に2馬身半差をつけ完勝。勝ちタイムは1:06.2、余裕残しの中で圧巻のレコードを記録した。

2着は馬体を戻しての出走となったファストフォース。そこからさらに1.1/4馬身差の3着には内から伸びてきたサンライズオネストが入り、1番人気→6番人気→4番人気での決着となった。

馬体を併せての一騎打

土曜日の中山で行われた秋華賞トライアル・紫苑Sの本命はスタニングローズ。重賞に昇格して以降の過去6年で好成績を残している「前走オークス」「前走0.1〜0.2秒差負け」「8枠」というデータに期待しての推奨だった。

オークス2着以来となった秋の始動戦。大外12番枠からスタートすると内の各馬の様子を伺いながら先行集団の一角に取りつき、2角で3番手というポジションに落ち着く。

1000mを通過したあたりで後方にいたサークルオブライフ、中団からサンカルパが進出を開始。一団となって迎えた3角ではサンカルパとともにサウンドビバーチェに馬体を併せていき、3頭が横に広がって最後の直線へと差しかかった。

残り200m、内にサウンドビバーチェと横山武史騎手。外にスタニングローズと坂井瑠星騎手。馬体を併せての一騎打ちとなったが、最後の最後で先着したのはスタニングローズだった。そして3着には中団から大外を回して伸びたライラックが入った。

2022年紫苑Sで勝利したスタニングローズ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


予想は3着ライラックが無印だったため、◎△で馬単13.0倍のみが的中した。

待望の重賞初制覇

サマーマイルシリーズの最終戦、京成杯AH。AIは「5歳×関西馬」、「前走中京記念」、「社台RH」など複数の好データに該当していたファルコニアに注目した。

好スタートを切り、最内からハナを切ったベレヌス。本命のファルコニアはそれを見る形で直後の2番手につける。しかし2角でミッキーブリランテが勢いよく先頭に立ち、レースの主導権を奪った。

そのまま淀みないペースで流れ最後の直線へ。粘るミッキーブリランテとファルコニアによる馬体を併せた追い比べが続いたが、最後にクビがグイッと出たのはファルコニア。待望の重賞初制覇を達成した。

3着争いは内にベレヌス、外にクリノプレミアム、間にミスニューヨークと3頭が並んでいたが、1/2馬身差でクリノプレミアムが争いを制した。

予想は本命ファルコニアが勝利したものの、12番人気のミッキーブリランテと7番人気のクリノプレミアムには印が回っておらず的中とはならなかった。

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