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【AI予想回顧】新潟2歳Sはキタウイングが重賞初制覇 意欲の連闘が実を結ぶ

2022 8/29 17:00SPAIA編集部
2022年新潟2歳Sで勝利したキタウイング,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

連闘馬のワンツー

8月28日(日)に新潟競馬場では新潟2歳S(GⅢ・芝1600m)、札幌競馬場ではキーンランドC(GⅢ・芝1200m)と2つの重賞レースが行われた。AI予想エンジンKAIBAが注目した馬たちの結果はどうだったのか振り返る。

新潟2歳Sは素質溢れる2歳馬たちが集結することでも知られる。AIの本命はウインオーディン、「前走上がり1位」「前走新潟コース」「前走差し」という好データに着目しての推奨だった。

スタートしてレースの主導権を握ったのは、このレースが初の芝挑戦となったバグラダス。次いでタマモブラックタイ、グラニットなどが先行し、本命のウインオーディンは中団を追走した。

前半800mは49.7秒とゆったりしたペースで流れた。土曜夜から日曜朝にかけて降った雨は上がり、新潟芝コースは回復傾向にあったが、直線に向くと各馬は内を大きく開けた進路を取った。

直線に入るとずらっと横に広がった追い比べとなり、残り200mでは外からシーウィザードとウインオーディンが並んで一気に追い上げ開始。この2頭の決着になるかと思われたが、スタートで出遅れたキタウイングが馬群の最内からスルスルと差を詰める。

ゴール前は内外離れた3頭による争いとなったが、キタウイングが1/2馬身差突き抜け、重賞制覇を達成した。

2着争いはウインオーディンがアタマ差制し、結局上位2頭はいずれも連闘で挑んだ馬で占める結果に。予想は◯◎で馬連12.9倍が的中したが、3着シーウィザードは残念ながら無印評価だった。

3頭による追い比べ

サマースプリントシリーズの第5戦・キーンランドCの本命はウインマーベル。「前走OP以上で1番人気」「継続騎乗」「関東馬×栗東所属騎手」など複数のデータに期待してのものだった。

スタート後、オパールシャルムが逃げるかと思われたが、3角入口で内からヴァトレニも上がっていき、この2頭がレースを引っ張る形となった。

馬群が凝縮する中でウインマーベルは好位5番手。4角で馬群が大きく広がったことで進路が開き、2番手まで押し上げて最後の直線へと差しかかった。

最内粘るヴァトレニ、馬場の3分どころを通るウインマーベル、その2頭の間のぽっかり開いたスペースから中団で脚をためていたヴェントヴォーチェも伸びてくる。

ゴール前は3頭による接戦となったが、1/2馬身差抜けたのはヴェントヴォーチェ。函館SS、アイビスSDと過去2戦はスムーズなレース運びができず結果を残せていなかったが、悔しさを晴らす鮮やかな差し切り勝ちだった。

2着は最後まで食い下がったウインマーベル。好位からスムーズに運び、馬場の良いところを狙ったレースぶりは古馬相手でも通用する内容で、先に繋がるレースだったといえる。

さらに1/2馬身差の3着ヴァトレニは、1枠1番を活かした最内にこだわる競馬。重賞初挑戦ながら洋芝巧者ぶりを存分に発揮した。

予想は本命のウインマーベルが2着、4番手評価のヴァトレニも3着に好走したが残念ながらヴェントヴォーチェは無印評価、的中とはいかなかった。

2022年キーンランドCで勝利したヴェントヴォーチェ,ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)


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