直線は大外を回すも5着
7月に入り福島、小倉、函館と3場ともに夏のローカル開催がスタートした。そんな先週末に行われた重賞レースはラジオNIKKEI賞(GⅢ・芝1800m)とCBC賞(GⅢ・芝1200m)。AI予想エンジンKAIBAが注目した本命馬は好走することができたのだろうか。
福島競馬場で行われた3歳限定のハンデ戦、ラジオNIKKEI賞。AIは過去10年で6勝と活躍している「ハンデ54kg×関東馬」ゴーゴーユタカが本命だった。
気合をつけて主導権を奪ったのはショウナンマグマ。2番手にソネットフレーズという隊列。本命のゴーゴーユタカは後方から4頭目で脚を溜める形をとった。
隊列は縦長、ペースも緩むことなく前半1000mは58.8。しかし3角に差しかかると徐々に馬群は凝縮する。ゴーゴーユタカは田辺裕信騎手の手が動き始め、進出を開始。直線は大外を回すも、開幕週ではロスが大きく5着に終わった。
勝利したのは好位グループをロスなく追走、直線でも最内を突いたフェーングロッテン。逃げ粘るショウナンマグマを交わし、3/4馬身差をつけた。3着には中団追走から伸びたサトノヘリオスが入った。
前半600mが31.8の超ハイペース
サマースプリントシリーズの第2戦、CBC賞の本命はタイセイビジョン。「5歳」「乗り替わり」「ノーザンF生産×牡馬×関西馬」というデータに期待した。
昨年と同様に夏の小倉開催開幕週は超高速馬場。好スタートからスティクスが行く構えを見せたが、内から交わしてハナに立ったのは最軽量ハンデ48kgのテイエムスパーダだった。
最初の200mを11.4で通過してからは10.0-10.4とハイラップを刻み、前半600mが31.8という超ハイペース。タイセイビジョンは後方4番手のインからレースを進める。
直線に向いてもテイエムスパーダの逃げ脚は全く衰えず、後続を全く寄せつけない。最後は3馬身半差をつけての快勝、勝ちタイム1:05.8は昨年のCBC賞をコンマ2秒上回るJRAレコード。そして騎乗した今村聖奈騎手は重賞初騎乗初勝利という史上5人目の快挙達成となった。
本命のタイセイビジョンは内を通ってロスなく追い上げを見せるも、2着まで。3着にはアネゴハダが入り、3連複23.2倍が的中した。
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