クビ差及ばず2着
先週末は3歳クラシックに向けたトライアルの弥生賞ディープインパクト記念(GⅡ・芝2000m)とチューリップ賞(GⅡ・芝1600m)、高松宮記念の前哨戦のオーシャンS(GⅢ・芝1200m)の3重賞が行われた。AI予想エンジンKAIBAの本命馬は期待に応えることができたのか、レース結果を振り返る。
弥生賞ディープインパクト記念でAIが本命に推奨したのは「前走1着」「中9週以上」「前走GⅠ」など、データの後押しが多かったドウデュース。
3番枠からスタートしたリューベックが逃げる展開となった中、ドウデュースは4番手の外からレースを進めた。そのまま淡々と流れていったが、3角で最後方にいたロジハービンが捲っていったことでややポジションを下げる形となってしまう。
結果的に絶好のポジションから一転して内へと追いやられてしまい、スムーズさを欠いてしまったことが影響。直線では再び外に持ち出すも、2番手から早め先頭に立ったアスクビクターモアにはクビ差及ばず2着という結果だった。
3番手追走から外を通って伸びたボーンディスウェイまでの3頭が皐月賞への優先出走権を獲得。予想はボーンディスウェイが無印だったため、×◎で馬連のみの的中となった。
4番手からレースを進めるも3着
桜花賞に向けて有力各馬が出走してきたチューリップ賞の本命はサークルオブライフ。過去10年で「前走阪神JF組」は8勝と滅法強く、かつ「1着馬」に関しては勝率50.0%と最も信頼度が高いというデータに着目した。
過去4戦はいずれも中団より後ろからの競馬をしていたサークルオブライフだったが、ジャマンが逃げてそれをサウンドビバーチェがピッタリとマークし、前半800m46.5というペースで4番手のインからレースを進めた。
直線では内から3頭目のコース、サウンドビバーチェの外から馬体を併せて最内ピンハイと3頭が並んで伸びたが、最後はピンハイに交わされて3着に終わった。
勝利したのは単穴評価だったナミュール。この日はスタートを決めて中団の内目を追走していた。直線では前が壁になり、外へと進路を切りかえるロスがありながらも、一頭だけ次元の違う末脚で1馬身半差をつけて快勝。能力の高さを改めて証明してみせ、最高の形で桜花賞へと向かうことができそうだ。
ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)
予想は13番人気ピンハイに印を回すことができず、万馬券的中とはならなかった。
久々の重賞制覇
オーシャンSの本命はスマートクラージュ。「5歳」「前走淀短距離S×関西馬」「馬番2番」と3つ好条件に加えて、勝率33.3%、複勝率66.7%とこのレースと相性がいい戸崎圭太騎手の手腕にも期待が集まった。
レースは逃げたビアンフェが11.9-10.6-10.9(33.4)で飛ばす展開。やや出負けしたスマートクラージュは、すぐさま盛り返して先行集団の一角に取り付き、直線では追い上げを図ったものの、前が止まらず残り200mで一杯となってしまい10着に敗れた。
勝利したのは4角2番手、ゴール前で粘るビアンフェを振り切ったジャンダルム。2歳時のデイリー杯2歳S以来久々の重賞制覇を果たした。
2着争いはビアンフェと4角13番手から勢いよく伸びたナランフレグによる接戦となったが、ナランフレグがアタマ差捉えて2番人気→4番人気→5番人気での決着となった。
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