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毛色別獲得賞金ランキング第3弾! 鹿毛は歴代1位のアーモンドアイ、黒鹿毛と青鹿毛のトップは?

2021 9/22 17:00高橋楓
鹿毛・黒鹿毛・青鹿毛歴代獲得賞金ランキング,ⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

衝撃の世界レコード「アーモンドアイ」

世界に3000頭程度しかいないと言われている黄金の毛色のアハルテケ。2019年に日本で初めて繁殖に成功した事で話題になった。是非一度は生で見てみたものである。

競馬場を走っているサラブレッドの毛色は全部で8種類。今回は毛色別獲得賞金ランキングの第3弾として鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛を紹介する。

鹿毛馬獲得賞金ランキング,ⒸSPAIA


まず大混戦の鹿毛馬限定ランキング。海外賞金を加味する事で順位がガラッと変わった。馬名、誕生年、戦績、総賞金の順で紹介していく。

第1位 アーモンドアイ(2015年・15戦11勝・19億1526万)
第2位 キタサンブラック(2012年・20戦12勝・18億7684万)
第3位 ジェンティルドンナ(2009年・19戦10勝・17億2603万)
第4位 ディープインパクト(2002年・14戦12勝・14億5455万)
第5位 ウオッカ(2004年・26戦10勝・13億3356万)

層々たるメンバーがランクインした。国内賞金に限定とすると「キタサンブラック」が第1位だが、海外賞金を加算すると「アーモンドアイ」がトップに立つ。エリザベス女王杯の覇者フサイチパンドラの7番仔として、シルクレーシングにて一口6万円で募集された本馬。やはり衝撃的だったのは2018年のジャパンカップだ。日本の馬場は非常に良く整備されている事もあり、世界的に見て好タイムがでやすい。

それにしてもだ。「2分20秒6」という数字を見た時には理解するのに少々時間がかかった思い出がある。1989年にホーリックスとオグリキャップが大激戦の果てに記録した「2分22秒2」、2005年にアルカセットがマークした「2分22秒1」、この数字を1秒5も短縮する世界レコード。この数字を超えられる馬が登場する日はくるのだろうか。

素晴らしい絶景「ブエナビスタ」

黒鹿毛馬獲得賞金歴代ランキング,ⒸSPAIA


続いて黒鹿毛馬限定ランキング。こちらも馬名、誕生年、戦績、総賞金の順で紹介していく。

第1位 ブエナビスタ(2006年・23戦9勝・14億7886万)
第2位 リスグラシュー (2014年・22戦7勝・12億1720万)
第3位 ヴァーミリアン(2002年・34戦15勝・11億6860万)
第4位 ゼンノロブロイ(2000年・20戦7勝・11億1560万)
第5位 スペシャルウィーク(1995年・17戦10勝・10億9262万)

第1位は「ブエナビスタ」が断トツだった。競走馬名はスペイン語で「素晴らしい景色、絶景」。名前通りの素晴らしい活躍を見せてくれた。

3歳時にはレッドディザイアとのライバル対決でファンの胸を熱くし、古馬になってからはヴィクトリアマイル以外、すべて古馬混合の王道GⅠ路線に挑み続け、天皇賞(秋)、ジャパンカップを制した。その牡馬と対等に戦う姿は23戦9勝という成績以上に、忘れられない「強さ」というイメージで残っている。

無敗の三冠馬「コントレイル」

青鹿毛馬獲得賞金歴代ランキング,ⒸSPAIA


最後に青鹿毛馬。こちらも馬名、誕生年、戦績、総賞金の順で紹介していく。

第1位 コントレイル(2017年・9戦7勝・8億3051万)
第2位 チュウワウィザード(2015年・21戦10勝・7億8782万)
第3位 ゴールドアクター(2011年・24戦9勝・7億4324万)
第4位 フェノーメノ(2009年・18戦7勝・6億2910万)
第5位 ダンスインザムード(2001年・25戦6勝・5億9908万)

ここは2020年の無敗の牡馬三冠を達成したコントレイルが第1位に輝いた。やはり、この馬の場合はジャパンカップへの挑戦に注目したい。菊花賞で父ディープインパクト同様に無敗での三冠制覇を達成した本馬。しかし、間違いなくそれまでのキャリアで一番苦戦したレースだった。

その後は疲れも抜けきらず、ジャパンカップの2週前追い切りでは併せ馬に遅れる状態だった。本番の相手は現役最強馬アーモンドアイ、同年に史上初の無敗で牝馬三冠を達成したデアリングタクト。完調の状態では無かったはずだが、彼は競馬ファンの為にこのレースに駒を進めてきたのだ。

もう二度と見る事が出来ないであろう、同年の無敗の牡牝三冠馬の競演だった。結果は上がり最速タイムを記録しながら0.2秒差の2着。間違いなく2020年の競馬が一番盛り上がった瞬間だった。

競走馬は大きく8通りの毛色で分類される。是非、競馬場に足を運んだ際にはパドックでサラブレッドの美しさにも注目して見て欲しい。

《ライタープロフィール》
高橋楓。秋田県出身。
競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にてライターデビュー。競馬、ボートレース、競輪の記事を中心に執筆している。

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