稍重で上がり33.7
先週末の新馬戦で最も注目していたのは父キングカメハメハ、母クロウキャニオンという新馬戦に滅法強い良血馬ダンテスヴュー(栗東・友道康夫厩舎)だったが、後方から追い込むも届かずまさかの2着に敗戦。期待していた結果とはならなかった。一方、同じ8月15日(日)の新潟3Rに行われた芝1600mの2歳未勝利戦(牝馬限定)では良血馬リアグラシア(美浦・岩戸孝樹厩舎)が見事に勝利した。
父キングカメハメハ、母リアアントニアはBCジュベナイルフィリーズを制している血統で、半姉リアアメリアは新馬戦の強い勝ち方によって2歳時から注目を集め、アルテミスSとローズSを勝利している。6月6日(日)の東京芝1600mでの新馬戦では3着に敗れたが、そのレースぶりからもここではあっさりと勝つだろうと断然人気に推されていた。
スタートはやや後手を踏んだ形だったがすぐに巻き返し、中団やや後方からレースを進めていく。前半4ハロンのレースラップは12.5-11.1-12.3-12.5(48.4)と2歳戦らしいペースだった。直線では大外に持ち出し、中を捌いてきたショウナンアメリアに思いのほか迫られるという辛勝。良馬場に近い稍重という馬場状態だったが、勝ちタイムも1:35.3と特段強調すべきものではなかった。
それでも、ゴーサインが出てからは鞍上の池添謙一騎手が何度も左ムチを入れてやや外に矯正しながらのレースとなるなど、課題ものぞかせた中でラスト3ハロンは33.7でまとめ、レースラップ11.4-11.1-12.0(34.5)を0.8秒上回った。この点からも、伸びしろは十分ありそうだ。
姉のリアアメリアよりも機動力、瞬発力はありそうな印象。レースを重ねるごとに一つ一つ課題をクリアしていき、いずれは重賞でも勝ち負けできる馬になってくれることを期待したい。















