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【ステイヤーズS予想】前走で「追走に苦労した馬」が狙い目 複勝率81.8%のデータに該当するのは?

2020 12/4 17:00SPAIA編集部
2020年ステイヤーズステークスのデータインフォグラフィックⒸSPAIA
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前走脚質に注目

いよいよ今年も最後の中山開催がスタート。ついこの前新年を迎えたような気もするが、早いもので2020年も残すところあと1か月となった。

有馬記念まで続く中山競馬の開幕を告げるのがステイヤーズS。平地競走としては日本最長の3600mで争われるGⅡ戦を予想していこう。

カギを握るのは、当然ながらこの異質に長い距離。3000m超のレースは番組自体が春の天皇賞以来になる。そのため、順調に秋のレースを使ってきた組はどうやっても1000m以上の距離延長を避けられない。

このような性質上、前走で先行の競馬ができていた、言い換えれば中距離戦でも普通に追走できるようなタイプは、かえってステイヤーズSで苦戦する傾向が見られている。

過去10年で前走脚質別に成績を見ると、前走が後ろからの競馬になるほど回収率が高くなる。1~5番人気に限るとその傾向はより分かりやすい。「5番人気以内」かつ「前走後方から」というくくりでは【3-2-4-2】、複勝率81.8%、複回収率161%。単純な話だが、これに該当しそうな「中距離戦でスピード不足」の人気馬を狙っていけばいいだろう。

2020年ステイヤーズステークスの1~5番人気の脚質別成績

アルバートの4勝目に期待

今回のメンバーで5番人気以内に推されそうなのはメイショウテンゲン、アルバート、ボスジラ、ポンデザール、シルヴァンシャーあたりだろうか。少し広げてタガノディアマンテくらいまでが本命候補。

この中で前走が後方からの競馬になったのはアルバート、タガノディアマンテの2頭。もっとも、タガノディアマンテは「5番人気以内」という条件にハマるかが微妙な上、前走が3400mのダイヤモンドSなので趣旨に合わない。となれば本命はアルバートで決まりだろう。

15~17年にこのレースを3連覇。その後は取消、2着ときて同レース【3-1-0-0】の成績。前走は京都大賞典で2.5秒差17着の大敗だが、昨年も京都大賞典2.8秒差16着→ステイヤーズS2着。似たようなパターンなので「もう衰えた」と騒ぎ立てる心配もないだろう。まだ9歳でそんなことを言っていては、トウカイトリックに叱られる。

以下、中距離で前に行けない馬をあえて買う、という方針でタガノディアマンテ、メイショウテンゲン。

あとはタイセイトレイル。阪神大賞典で逃げ、途中から暴走スイッチの入ったキセキに絡まれて完全な早仕掛けながら、大敗しなかったレースぶりに長距離適性を感じる。

穴で面白いのはゴールドギア。ロードカナロア産駒だが、中距離戦で後方一辺倒というステータスはデータにマッチする。血統の例外をいく可能性に期待して押さえておく。

▽ステイヤーズS予想▽
◎アルバート
〇タガノディアマンテ
▲メイショウテンゲン
△タイセイトレイル
☆ゴールドギア