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【AI予想回顧】4重賞全てで本命馬が勝利! ファンタジーSは◎×○で3連単的中

2020 11/9 17:00SPAIA編集部
京王杯2歳Sを制したモントライゼ

ⒸSPAIA(撮影:三木俊幸)

本命モントライゼが勝利

11月7日(土)には2歳重賞の京王杯2歳S(GⅡ・芝1400m)とファンタジーS(GⅢ・芝1400m)、8日(日)にはアルゼンチン共和国杯(GⅡ・芝2500m)とみやこS(GⅢ・ダート1800m)と4つの重賞レースが行われた。AI予想エンジンKAIBAは馬券も的中せせることはできたのか、レースごとに振り返っていこう。

GⅠの朝日杯FSの前哨戦という位置づけにある京王杯2歳S。新馬戦で見せた破天荒な走りで注目を集め、前走も強いレースだった牝馬のリフレイムが人気を集めていたが、AIの本命はモントライゼ。2走前の未勝利戦では後続に1.7秒差をつけて勝利、小倉2歳Sも負けて強しの内容だったことを評価した。

対抗以下はブルーシンフォニー、レガトゥス、ジャガード、ロードマックスに印を回した一方、先述のリフレイムと函館2歳Sを勝利しているリンゴアメの牝馬2頭については、過去10年で26頭が出走して未勝利、複勝率7.7%と相性の悪いことから無印だった。

レースはリメスが単騎で逃げ、モントライゼはその直後の2番手。好位の外目にジャガードが追走し、ブルーシンフォニー、レガトゥス、ロードマックス、さらに1番人気のリフレイムは中団よりやや後ろからレースを進める形となった。

直線に向いて、先頭に立ったモントライゼは馬場の悪い内を避けて外へと進路を取る。坂を上りきったあたりで、さらに外からユングヴィ、内を突いてストライプ、さらに大外からロードマックスも差を詰めにかかったが、なんとか凌ぎ切って重賞制覇となった。

接戦となった2着以下は、ロードマックスがクビ差抜け出して3着がユングヴィという結果に。ユングヴィは無印だったが人気薄のロードマックスはなんとか印を回しており、予想は◎×で馬単8,480円が的中した。

3連単25,620円が的中!

2歳牝馬によって争われたファンタジーS。今年は阪神開催の開幕週、内回りコースを使用してのレースとなった。2歳戦らしく、過去10年では前走連対馬が8勝、前走重賞組は複勝率43.5%、単回収率532%というデータの後押しもあり、本命は前走で小倉2歳Sを勝利したメイケイエールとした。

対抗は川田騎手に乗り替わって勝負気配を感じるラヴケリー、注目を集めるヨカヨカは九州産馬限定のひまわり賞からの参戦ということで人気ほどの力量はないこと、また距離延長にも不安があることから3番手評価。以下はサルビアとオパールムーンにまで印を回した。

ハナを奪ったのはフリード、2番手にサルビアとラヴケリーが並んで追走。そしてその2馬身後ろにいたヨカヨカを、外から掛かり気味にメイケイエールが交わしていく。オパールムーンは横山典騎手の得意の戦法で、最後方から末脚にかけるレースを展開する。

折り合いがついた後は前3頭を見る形でレースを進め、直線で外に持ち出したメイケイエール。残り200mで先頭に立ってそのまま押し切って重賞連勝を果たした。2着は大外から追い込んだオパールムーン、ラヴケリーが接戦の3着争いを制し、予想は◎×○で的中。3連単は25,620円という配当だった。

この日の東西の重賞を勝利したのは、夏の小倉2歳Sの1、2着馬。両馬ともに1ハロンの距離延長にも対応してみせた。しかし、GⅠではさらに1ハロンの距離が伸びるだけに評価が難しいところ。果たしてAIはマイル戦でどのような印を打つのかという点についても注目したい。

本命、対抗が1、3着も…

日曜日に東京競馬場で行われたのはアルゼンチン共和国杯。本命は3歳馬のオーソリティだった。春には青葉賞を2:23.0という好時計で勝利、加えて過去10年で3歳馬が出走してきた場合の複勝率は100%。天皇賞(秋)でも菊花賞でもなく、あえてここに出走してきた馬は勝算ありということなのだろう。

対抗はサンアップルトン、春には同距離の日経賞で上がり最速を使って4着となっていること、1勝クラスを勝利してから4戦でオープンまで上り詰めた素質馬でまだまだ上昇が見込めること、人気薄で配当妙味があるという点からも期待した。

以下、印はサンレイポケット、ユーキャンスマイル、メイショウテンゲンという予想となっていた。

ミュゼエイリアンがペースを握り、隊列は縦長。ペースはやや速くなったが、オーソリティは3番手からレースを進める。その他、9番手にサンレイポケットとメイショウテンゲンが並走、直後のインコースにユーキャンスマイル、さらにすぐ後ろにサンアップルトンがつけるという展開となった。

直線では各馬が内を開けた進路どり、横に並んだところから抜け出したオーソリティ。2番手以下は、最内から突っ込んでくるサンレイポケット、間を割って伸びてくるユーキャンスマイル、さらに外からラストドラフトとサンアップルトンと混戦となる中でも、脚色は衰えず1.1/2馬身差をつけて勝利した。

2着はラストドラフト、3着には対抗の9番人気サンアップルトンが入った。ラストドラフトが無印で惜しくも3連単20万馬券的中とはならなかったものの、このレースも本命馬が勝利するという結果に終わった。

オーソリティはプラス12kg、骨折休み明けながら、そんな不安を一切感じさせない走りだった。広い東京コースの長丁場は合っているので、今後の走りにも期待したい。

クリンチャーがついにダート重賞制覇

今年は10頭と少頭数となったみやこS。本命はダートに転向後6戦して2着4回、3着1回と安定感抜群のクリンチャー。対抗はレベルの高かった平安Sでは重賞初挑戦で6着となったマグナレガーロを推奨。

以下、エアアルマス、スワーヴアラミス、ベストタッチダウンまで印を回したが、前走交流重賞を使った馬が走らないという傾向を受けて、ワイドファラオは無印だった。

予想どおりベストタッチダウンが逃げる形となり、エアアルマスが2番手。クリンチャーも今回は気合をつけて先行策に打って出た。すんなり先行できればと目論んでいたマグナレガーロは5番手のイン、スワーヴアラミスは後方からレースを進める。

前半1000mの通過は1:00.5と平均ペースでレースは流れるが、3コーナーを過ぎたあたりでエアアルマスとクリンチャーが差を詰めていったことで、ベストタッチダウンは後退。マグナレガーロも鞍上の手が動き始め、ムチが2発、3発と入る。

直線に入り、クリンチャーがエアアルマスを振り切って先頭へ。外からヒストリーメイカーが差を詰めにかかるが縮まらず、最後は3馬身差をつけて快勝。ついにダート重賞制覇となった。ヒストリーメイカーからさらに4馬身離れた3着には、後方から追い込んだエイコーンが入り、3連単は41,220円という配当だった。

2、3着馬は無印で残念ながら的中ならずも、ここでもAIの本命馬が勝利。これで先週末に行われた4重賞全てで本命馬が1着、前週から重賞の本命馬が5連勝となった。

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