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【秋華賞】勝ち馬に2つの「共通項」 無敗の三冠女王を目指すデアリングタクトは満たすのか?

2020 10/13 11:00高橋楓
秋華賞過去5年優勝馬インフォグラフィックⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

秋華賞は小回りをこなす器用さが重要

「秋華賞」のレース名を目にすると一頭のサラブレッドの名前を思い出す。レッドディザイアである。東京サラブレッドクラブに初のGⅠ制覇をもたらした功労馬であり、ブエナビスタとのクラシックでの死闘は忘れられない。桜花賞では先に抜け出すも直線で交わされ、半馬身差の2着。オークスではマッチレースの末、ハナ差2着惜敗。

そして、秋華賞ではハナ差凌ぎ切り初の栄冠をつかんだ。常に叩き合い、凌ぎ合うライバル関係は胸を熱くさせた。

1996年に新設された牝馬三冠最終戦・秋華賞の舞台は京都芝2000mだ。正面スタンド前からの発走で、4つのコーナーを回るためペースは上がりにくい傾向がある。

連対馬の脚質は道中の流れに左右されるが、逃げ先行馬がリズムよく走れた時は粘り込みが多い。差し追い込み馬は小回りコースでの好走実績が鍵となる。

秋華賞の基本は「本命決着」

過去5年間の優勝馬ⒸSPAIA

過去10年間の配当ⒸSPAIA

ひと昔前はブゼンキャンドル、ティコティコタックと2年連続で2桁人気が激走し、荒れるGⅠという印象が強かったが、近年は堅い決着が続いている。ここ10年間では1番人気4勝、2番人気1勝、3番人気4勝、4番人気1勝となっており、馬連の平均配当は1726円となっている。

過去10年で8番人気以下の連対がなく、堅いイメージのあるジャパンCですら馬連平均配当が2832円。秋華賞はそれよりも1000円以上低い数字だ。無理な穴狙いは禁物のレースと言える。

秋華賞馬の条件

過去10年前走レース別成績ⒸSPAIA

近10年の勝ち馬が選択したステップレースはローズS4頭、紫苑S3頭、クイーンS1頭、そしてオークスからの直行組が2頭となっている。やはりローズS組が[4-6-7-56]で群を抜いた出走数になっているが、注目したいのは紫苑S組。

2016年にGⅢへ格上げされて以降、ヴィブロス、ディアドラが秋華賞を制し、パールコード、カレンブーケドールが2着に好走している。直前で4つのコーナーがある小回りコースを経験してきた事によるアドバンテージがあるのだろう。また、紫苑S組は当日の人気が4番人気以内だと[3-2-0-1]、5番人気以下だと[0-0-0-41]と結果がはっきりしている。当日の人気にも注意を払いたい。

また、近10年の秋華賞馬には「過去に1番人気で勝利した経験がある」ことと「前走で4番人気以内」という共通点があることは、覚えておいても損はないデータだ。2017年に1番人気で7着だったアエロリットは、それまでに1番人気で勝った経験がなかった。また、前走4番人気以内に支持されていた点に関しては、過去24回を振り返っても1999年のブゼンキャンドル以外、全馬が該当している。前走5番人気以下からの巻き返しは厳しい傾向だ。

デアリングタクトの三冠濃厚

過去の三冠牝馬ⒸSPAIA

今年の秋華賞の最大の注目点は「デアリングタクトは無敗の三冠馬になれるのか?」だろう。結論からいうと、かなり高い確率で三冠達成するだろう。前走・オークスは1番人気で完勝しており、当然ながら前章で述べた2点をクリアしている。小回りコースでの好走実績という点でも、距離は違えど京都内回りの新馬戦で快勝している。

もう一つの理由としては、ステップレースを制してきたのがリアアメリアとマルターズディオサであること。ローズSを勝ったリアアメリアは2歳時にアルテミスSを制し、オークス4着。紫苑Sを制したマルターズディオサはチューリップ賞馬で、オークス10着。どちらも春までの勢力が完勝し、本番へ駒を進めてきた。したがって、勢力図は大きくは変わっていないと考えて良い。

魅力的な新星がいるとすれば、年明けデビューで3戦3勝のレイパパレ。6月の1勝クラスではプラス20kgの状態で、後のローズS3着馬オーマイダーリンを1馬身離し完勝している。続く古馬混合の2勝クラス糸魚川特別も、直線で間を割って先頭に立つと2馬身差で快勝。抽選対象だが、出走が叶えば面白い存在になるだろう。

《ライタープロフィール》
高橋楓。秋田県出身。
競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』にてライターデビュー。競馬、ボートレースの記事を中心に執筆している。

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