使える7はどれだ
2020年は7月12日。七夕からはちょっと離れてしまった七夕賞。まずはなにより、レース名に組み込まれた数字“7”が気になる。
というわけで、前半は7にまつわるデータを中心に追いかける。なお、データは東日本大震災の影響で中山に振り替えられた11年を含め、過去10年のものを使用する。
7人気【1-1-2-6】勝率10%、複勝率40%と穴人気としては健闘といえる。七夕賞の7人気は気に留めても損はない。
11年イタリアンレッド1着、12年ミキノバンジョー3着、13年トレイルブレイザー2着、17年ソールインパクト3着。3年連続で馬券圏内突入した当時は密かに注目された7番人気。この2年は沈黙だけにちょっと注目してみてもいいかもしれない。
1~3人気は10年で5勝、1人気【2-1-2-5】は馬券圏内、圏外で互角。荒れるイメージもあるものの、上位人気はそこそこ走る。
ただ、11人気【2-0-1-7】(10年ドモナラズ1着、16年オリオンザジャパン3着、18年メドウラーク1着)など10番人気以下が絡む可能性もある。次の7にまつわるデータは枠番別成績。
7枠【0-0-0-20】と壊滅的。七夕賞だから7枠を買うのは避けた方がいいかもしれない。7枠はオレンジ帽。太陽を想起させる色に夜空に馳せる七夕伝説は、ちとチグハグなのだろうか。そんな考えに至るほど7枠が来ない理由が見つからない。
なぜなら、隣の6枠は【3-1-2-14】、勝率15%、複勝率30%なので外枠云々という理屈は通らない。もっともいいのは4枠【3-1-3-11】勝率16.7%、複勝率38.9%。4枠は青、天の川をイメージ……。いや、これ以上はやめておく。七夕賞が福島最終週から2週目に移設されてからは、枠順による有利不利がなくなっているというのが妥当な理屈だろうか。
余談だが、馬番7番は【0-1-3-6】複勝回収値は499で馬番別でトップ。内訳は10年アルコセニョーラ6人気2着、12年ミキノバンジョー7人気3着、14年マイネルラクリマ1人気3着、15年マデイラ16人気3着。15年16人気マデイラ複勝4,000円がかなり大きいが、7枠を買うよりは7番を買う方がよさそうだ。
続いては年齢別の成績。7歳に目をつけてみた。7歳【1-0-0-25】勝率3.8%はさすがに厳しい。夏は高齢馬が走ることもあるが、さすがに重賞では厳しそう。
1勝は先述の18年メドウラークで、最終的にはサマー2000シリーズチャンピオンに輝いた。優勢は出走数が少ないが、4歳【2-1-1-7】勝率18.2%、複勝率36.4%。2勝は16年アルバートドック3人気、17年ゼーヴィント1人気。2着は12年トーセンラー1人気。3着は11年アニメイトバイオ4人気。なので、上位人気の4歳馬は注目も降級制度が廃止された19年はロシュフォール1人気11着と、安易には飛びつけない。
降級制度廃止によって4歳出走馬は増加しそうだが、その分、好走率を下げる可能性もある。5歳【5-3-2-32】勝率11.9%、複勝率23.8%も注目。出走数が多いものの、10年5勝と過半数を占める。単勝回収値247、複勝回収値104なので馬券的な妙味十分だ。