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GⅠの1枠成績は驚異の複勝率39.7% 東大HCが東京芝2400mを徹底検証

東京芝2400mコースインフォグラフィックⒸSPAIA
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ⒸSPAIA

コース紹介

東京芝2400mは大箱の東京コースを1周する。ホームストレッチをスタートし、直線しばらくは平坦な道を進んだ後、向正面半ばまでだらだらと下っていく。向正面の坂こそあるものの、上りきると再び3コーナー途中まで下り坂。ここでスピードアップした各馬を待ち受けるのは直線の高低差約2mの坂。長丁場かつ最後までタフさを問われる、フェアなチャンピオンコースにふさわしいコース形態だ。

当該コースの重賞は4レース。グレード順に、GⅠは3歳牝馬クラシックの2冠目・オークス、全てのホースマンの夢・3歳馬の頂点を決する日本ダービー、外国馬と歴戦のジョッキーが秋の府中を彩るジャパンカップの3レース。GⅡはダービートライアルの青葉賞が行われる(使用するデータは2010年5月23日〜2020年5月10日)。

黙って1枠!

東京芝2400m・過去10年の枠別成績ⒸSPAIA



つい先ほど「フェアなチャンピオンコース」と称揚した舌の根も乾かぬうちだが、近年は殊に内枠有利の傾向が強くなっているのも事実。

回収率は1枠:単107%・複78%、2枠:単132%・複97%と高水準で、その他の枠は単45%・複62%と大差がついている。道中徹底して内にこだわった3頭で決まった2019年ジャパンカップがわかりやすいが、馬場管理技術の向上によりインを通った馬がまるで動く歩道を進むかのように伸びるシーンが増えている。

GⅠに限定すると1枠は【9-7-7-35】複勝率39.7%。ロジャーバローズが押し上げたことで単勝回収率は300%に迫っている。他の枠別成績ではまずお目にかかれない異質な値だ。5番人気以内に限ると【7-5-4-7】複勝率69.6%と並の1番人気よりも信頼度が増すし、穴馬も前述のロジャーバローズなどが激走。特別登録の段階からお目当ての馬が1枠を引くことを願い、見事白帽を勝ち取れば踏み込んで買うべきだ。

東京芝2400m・過去10年の脚質別成績ⒸSPAIA



脚質的には大きな有利不利はなく、したがって他のコースほど逃げが残っていない。GⅠを勝った逃げ馬は2004年オークスのダイワエルシエーロ以降が最後だ。対照的に直線でキレる馬が走っており、上がり3ハロン最速は【125-74-43-69】複勝率77.8%をマーク。特に今年は【10-1-2-2】と差し切りが目立っている。

オークスは上がり最速馬を買うレースで、過去10年では【7-3-2-1】複勝率92.3%。唯一の着外だった2017年オークスのディアドラも3着からアタマ差の4着だった。デアリングタクト、デゼルはもちろん、昨年の新潟で鬼脚を見せたウーマンズハートの左回り替わりにも警戒しておきたい。

教科書通り、キレるディープ◎

東京芝2400m・過去10年の種牡馬別成績ⒸSPAIA



今年もオークスに多数の産駒を送り込むディープインパクトはさすがの成績。単勝回収率は108%とプラス域だ。狙いたいのは前走上がり3ハロン3位以内だった馬で、該当馬はオークスで【4-1-3-7】複勝率53.3%。条件に合致するのはデゼル、ソフトフルート(抽選)のみだ。該当馬は出走した2012年以降の7レースのうち6レースで馬券になっており、毎年のように好走する鉄板パターンとして記憶しておきたい。

単勝回収率118%を誇るハーツクライも3割超えの複勝率だが、ことオークスに限ると【1-0-1-13】。いずれも2番人気だったヌーヴォレコルト(14年1着)とアドマイヤミヤビ(17年3着)を除く3番人気以下の馬は馬券になっていない。2強に続く3〜4番人気が予想されるクラヴァシュドールには嫌なデータだ。またオークスに出走はないもののルーラーシップ産駒の成績は上記2頭を上回っている。キングカメハメハ産駒はまずまずの数字も推奨材料とまではいかないか。

東京芝2400m・過去10年の騎手別成績ⒸSPAIA



サンクテュエールに騎乗するルメール騎手が堂々の首位。1番人気での好走率の高さが数字を押し上げており、2018年以降×1番人気に限ると【12-7-1-4】連対率79.2%・複勝率83.3%を誇っている。人気を背負った同騎手には逆らいたくない。M.デムーロ騎手も5割に迫る複勝率をキープしており、オークスでも5度の騎乗機会中3度の馬券内がある。この両ジョッキーに今週からついにターフに帰ってくる戸崎圭太騎手が続く。その他、単勝回収率100%超えの横山典弘騎手も買いだ。

その他、デアリングタクトに騎乗する松山弘平騎手は【0-1-2-9】(ただし騎乗馬12頭のうち、10頭が6番人気以下だった)、デゼルに騎乗するレーン騎手は【2-1-2-10】となっている。

マジックキャッスルが怖い

東京芝2400m・過去10年の調教師別成績ⒸSPAIA



デゼルを管理する友道康夫調教師が複勝率トップ。単複回収率はともに130%超えと追いかけたい厩舎だ。さらにGⅠで5番人気以内に支持された際は【3-1-2-2】複勝率75.0%と信頼度が一段と高まる。同じくミヤマザクラ、リリーピュアハート(抽選)を送り込む藤原英昭調教師はただ一人連対率4割をクリア、こちらも単複回収率はプラス域と負けていない。ただしGⅠではエイシンフラッシュのダービー勝ちがあるものの【1-1-0-13】複勝率13.3%にとどまっている。

アーモンドアイでオークス・ジャパンカップを制している国枝栄調教師も見逃せない。単複プラス域もさることながら特筆すべきはGⅠでの好走例の多さで、2019年以降に限ると【2-2-1-1】複勝率83.3%。昨年のオークスではカレンブーケドールを12番人気ながら2着に導いており、国枝勢オークス3年連続連対がかかる伏兵マジックキャッスルは押さえておきたい。またオークスに出走はないものの堀宣行調教師も遜色ない好成績を残している。

過去10年の東京芝2400mで馬券になった馬のコース別成績ⒸSPAIA



最後に東京芝2400mで3着以内に入った馬における、その他全レースの成績をコース別に紹介。意外にも良績が集中しているのは関西の中距離だった。特に京都芝2200m(外)においてはこのコースの好走歴が大きな後押しとなっている。京都記念やエリザベス女王杯で思い出したいデータだ。東京芝1800m・東京芝2400mも悪くなく、毎日王冠やジャパンカップで狙いたい。

東京芝2400mデータ

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