1枠が断然有利
5月3日(日)に京都競馬場で行われるのは天皇賞春(GⅠ・芝3200m)である。前哨戦の阪神大賞典・日経賞を制したユーキャンスマイル、ミッキースワローに加えて、巻き返しを図る2017年の菊花賞馬キセキが参戦予定。このレースの過去10年の覚えておきたいデータを紹介する。
まずは「枠別成績」。
3200mもの距離を走るので、外枠で多少のロスがあってもリカバリーできるだろうと思いきや、ロスなくラチ沿いを走れる1枠が断然有利。複勝率に至っては31.6%もある。1枠が4勝挙げているのだが、なかには14番人気ビートブラックや7番人気のヒルノダムールなどがおり、1枠にどの馬が入るかまずは注目しておきたい。
次に脚質を調べてみたが、直線が長いからと言ってあまり後ろに位置取る馬は狙えないことがわかった。昨年、このレースは13頭立てだったが、それ以外はフルゲートを割る年でも17頭が顔をそろえている。それを考えると4角で10番手以下の位置取りだった馬の成績は【1.1.2.71】というのはかなり悪い。
13番手以下となると1頭も馬券圏内に入れず。勝負どころである程度の位置には上がっておく必要がある。キセキが今度も出遅れて最後方の競馬ということになると……。
次は「種牡馬別成績」。
2位で2勝を挙げているブラックタイド産駒はキタサンブラックなので参考程度に押さえておき、注目は1位のステイゴールド産駒。過去10年で4勝もしている。5頭が馬券圏内だが、同じ馬はフェノーメノ1頭のみ。今年はエタリオウ、スティッフェリオがスタンバイ。どちらもそこまで人気がないだろうし押さえておいて損はなさそう。
また、面白いのがハーツクライ産駒の成績。【0.5.3.15】と勝ち切れていない。ウインバリアシオン、カレンミロティック、シュヴァルグランと天皇賞・春のリピーター馬が多いだけに、今年タイセイトレイルが馬券圏内に入れば、来年、再来年と狙ってみるのも手だ。