サンクテュエールは6着
午前中から降り続いた雨は勢いを増し、今年は重馬場で行われた桜花賞(GⅠ・芝1600m)。2歳女王レシステンシア、エルフィンSで強いレースを見せたデアリングタクトが人気を分けていたが、AI予想エンジンKAIBAは思い切ってこの2頭を無印に。本命はシンザン記念で牡馬相手に勝利して挑んできたサンクテュエールだった。
宣言どおりに迷いなくハナを奪ったのは、スマイルカナ。1番人気のレシステンシアは外からジワっと上がっていき、2番手からレースを進める。本命のサンクテュエールは泥だらけになりながらも、好位のインコースでロスなく立ち回って、レースは4コーナーから最後の直線へと向いた。
スマイルカナとレシステンシアは馬体を併せながら、3番手のマルターズディオサ以下を引き離す。もうこの2頭の前残りで決まったかと思ったが、大外から1頭次元の違う脚で追い込んできたのは、4コーナーを12番手で通過していたデアリングタクトだった。道悪馬場を全く苦にすることなく、キャリア3戦目でのGⅠ制覇を果たした。
2着レシステンシアも思い描いたレースをすることはできたものの、これは相手が悪かったと言わざるを得ないだろう。3着スマイルカナは416kgと小柄な馬体ながらも、力強い脚どりで最後まで力を発揮できたと言える。一方でサンクテュエールは馬場が堪えたのか、最後は脚が上がってしまい6着に終わった。
3歳牝馬には過酷な条件下のレースとなったが、この結果を受けてオークスをどう予想するのか楽しみである。