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ハンドボールのシュートにはどんな種類があるのか?

2016 12/9 12:03
ハンドボール
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Photo by Dziurek / Shutterstock.com

ハンドボールの試合で一番盛り上がるのは、華麗なシュートの場面ですよね。今回はそんなハンドボールのシュートに注目して、その種類やどんな役割があるのか紹介していきます。

シュートの基本「ステップシュート」

ハンドボールにおけるシュートの基本形がステップシュートです。小さいステップを踏んでボールを投げるこのシュートは安定感があり狙いを定めやすいという利点があります。試合の中では相手のディフェンスの隙間からシュートを通して狙う「ブラインドシュート」として使われることが多くなっています。このシュートはディフェンスの間からいきなりシュートが飛んでくるため、キーパーにとっては非常に取りにくく効果的です。

ハンドボールの代名詞「ジャンプシュート」

ハンドボールと聞くとこのジャンプシュートの場面を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。ジャンプシュートはスピードに乗って踏み込みジャンプしながら空中でシュートを打ちます。バランス感覚と態勢を維持するための筋力が必要ですが、その分威力のあるシュートが打てます。侵入できないゴールエリアラインからジャンプするので、それだけゴールに近い位置でシュートが打てるという利点もあります。
上級者になるとジャンプ中に相手キーパーとの駆け引きをしてコースを変えることもできます。

相手の意表を突く「ミドルシュート」

通常のシュートは相手ゴールから6メートルにひかれているゴールエリアライン付近から行いますが、そこから離れたところから打つシュートをミドルシュートまたはロングシュートと呼びます。遠目から狙うため肩の強さが必要ですが、強いシュートをミドルレンジから打つことで相手ディフェンスやキーパーの意表を突くことができます。
また、遠目からいいシュートをどんどん打っていくことで、相手のディフェンスはより前から守備をする必要が出てくるため、揺さぶりをかけることができます。

角度のないところから狙う「サイドシュート」

相手のディフェンスが固い場合、左右に揺さぶってシュートチャンスを作らないといけない場面が出てきます。こういったときに活躍するのが「サイドシュート」です。相手陣地の右隅、左隅に侵入した選手が角度のない場所からジャンプシュートでゴールを狙います。普通に飛び込んでもキーパーによってほとんどゴールがふさがれてしまうので、ジャンプしながら角度を広げるようにする必要があります。
このシュートを成功するためには高い跳躍力によって角度を作りながら、相手キーパーとの駆け引きをして、できた隙間を通すだけのシュート精度を身につけなければいけません。

ファンを魅了するトリックシュート

ハンドボールではキーパーとの駆け引きのなかで、いろいろなトリックシュートも見ることができます。代表的なのは「クイックシュート」です。通常のジャンプシュートは最高到達点からシュートを打ち込みますが、クイックだとジャンプしてすぐにシュートを打つため、相手キーパーはタイミングを外されます。
「ループシュート」の場合は、通常のジャンプシュートを打つと見せかけてキーパーの頭を越えるふわっとしたシュートを打ちます。タイミングが難しいですが、うまくやるとキーパーはまったく反応できません。他にもゴールに背を向けた状態から遠心力でシュートをうつ「バックシュート」などもあります。

まとめ

ハンドボールのシュートの種類を紹介してみましたが、いかがでしたか?高い身体能力がないと実現できないような難しいシュートをバンバン決めている選手たちはかっこいいですよね。シュートの種類にも注目してぜひハンドボールを観戦してみてください。