オリンピックにおけるハンドボールの歴史
これまでの日本の男女ハンドボールチームのオリンピック出場は決して多くはなく、男子は4回、女子は1回で共にここ最近は出場していません。男子は「ムササビジャパン」。女子は「おりひめジャパン」と呼ばれて親しまれているにも関わらず、ファン以外には競技そのものから浸透していないという声が上がっています。
予選で勝ち抜いた、上位12チームが出場できるシステムですが、男子は1976年のモントリオールオリンピックで9位、女子も同じく1976年のモントリオールオリンピックにて5位、というのがこれまでのオリンピックでの最高成績です。
オリンピック出場をかけた予選の仕組み
オリンピック出場をかけた予選は、全12チームの枠をかけて争われますが、ヨーロッパ大陸予選・アフリカ大陸予選・パンアメリカ大陸予選・アジア大陸予選の各優勝チームと世界選手権優勝チーム・オリンピック開催国の1チーム、の計6チームはあらかじめ出場が決定しています。
残りは、最終予選参加の12チームを3つのグループに分けて、それぞれでリーグ戦を行います。そして各上位2チームの合計6チームの出場が決定します。日本女子は今回のリオデジャネイロオリンピック最終予選ではトーナメント戦3位で惜しくも出場を逃しました。
また、男子も昨年11月のアジア予選にて敗退し、やはりオリンピック出場を逃していますが、2020年の東京オリンピックでは開催国に当たり、男子女子共に何十年ぶりの出場となるので、しっかりと力をつけて臨んでくれることを期待したいと思います。
日本のハンドボール界の現状は?
それでは、日本のハンドボールチームがなかなかオリンピック出場に進まないのは、本当に弱いからなのでしょうか?オリンピック・世界選手権・アジア競技大会・アジア選手権とある大会の中で、女子の成績はアジア競技会とアジア選手権においては準優勝、優勝も最近に見られますが、世界の壁はなかなか厚く思えます。
また男子は、アジア競技会においては最近は芳しくなく、アジア大会においては年々低迷気味とも言えます。また世界の壁はこちらも厚く、男女共に2020年の日本オリンピック出場では頑張ってほしいものです。
日本ハンドボール界のスター選手
男子ハンドボール界のスターとも言える「宮崎大輔」選手は現在日本でプロハンドボール選手として大崎電気に入団して活躍しています。また、日本にまだまだ知られていないハンドボールを広めようと、講演やテレビ出演なども積極的に行っていますが、一時期実力強化のためにスペインのグラノジェルスというハンドボールチームに留学して活躍していました。日本のハンドボール界のレベルアップを図り、オリンピック出場を実現させたいと帰国して大崎電気に戻り、自身は日本でやり残した四冠という夢の為に頑張っています。
そして、もう一人「土井杏利」選手も強豪浦和学院を卒業後、膝の故障の為に実業団からの誘いを断り単身フランスに渡り留学するつもりでいましたが、たまたまハンドボールを続ける機会に恵まれ、フランスのトップチームと契約をして日本には帰らず、自分にとって魅力的なスペインでの練習を積み上げる日々を送っています。
こうした、本当に強い選手達と、どうにか日本のハンドボールの実力強化に向かって取り組めないものか、また日本でのハンドボールの認知度を上げることも選手達のモチベーションにつながるのではないかと、素晴らしい選手を生み出した日本のハンドボールを、もっともっと強くして行けるように頑張って欲しいと切に願います。
まとめ
来る2020年の東京オリンピックでは、レベルアップしたチームプレーで快進撃へと繋がるでしょうか?リオ五輪では出場を逃し涙をのみましたが、これから巻き返しを図り、東京オリンピックでは会場で表彰台に立つ姿を直に見られることを楽しみにしたいと思います。