体操・床での最高難度の技の持ち主を紹介
冒頭で床のスペシャリストとした。スペシャリストと言えば、種目別「床」のチャンピオンなのかもしれないが、ここでは難度の高い「スゴ技」の持ち主として注目をし、「世界でこの技を初めて演技した選手」として紹介していこうと思う。
床の技の難度はA?Hまであるが、最高難度と言われる「G」「H」の技の持ち主を見ていこう。もしかすると技の名前として、テレビなどで聞いた事がある名前かもしれない。
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リオオリンピックでのメダルラッシュで体操の注目度もアップしている。そんな体操の花形種目でもある床の演技においてスペシャリストともいえる名選手を紹介していく。
冒頭で床のスペシャリストとした。スペシャリストと言えば、種目別「床」のチャンピオンなのかもしれないが、ここでは難度の高い「スゴ技」の持ち主として注目をし、「世界でこの技を初めて演技した選手」として紹介していこうと思う。
床の技の難度はA?Hまであるが、最高難度と言われる「G」「H」の技の持ち主を見ていこう。もしかすると技の名前として、テレビなどで聞いた事がある名前かもしれない。
「ひねり王子」。このネーミングは、リオオリンピック期間中は耳にした方も多くいるだろう。日本体操界の誇る若きエースだ。若干20歳の白井選手だが、床の種目において自らの名前の付いた技は既に3つもある。
中でも2015年12月の豊田国際競技会で成功させた技「後方伸身2回宙返り3回ひねり」は、2016年2月にスイスで行われた国際体操連盟の男子技術委員会において男子では最高の難度となる「H」難度の新技と認定され、「シライ3」と命名された。
その他にも白井選手の技として、後方宙返り4回ひねりは「シライ/グエン」、前方宙返り3回ひねりは「シライ2」と命名されており共に難度は「F」となっている。白井選手は自らの事を「Dスコア(演技価値点)で勝っていくタイプ」と言っている。
Dスコア(演技価値点)は難度の高い技やそれらを構成していく事で加点されていくものだので、更なる高難度を求めてこれからも新技や難度の高い技に挑戦し続けて欲しい。
白井選手のシライ3が「H」難度となる以前は「G」難度が最高難度だった。床には「G難度」の技が2つある。そのうちの1つの技の名前と選手がリ・ジョンソン選手だ。後方かかえ込み2回宙返り3回ひねりという大技を行った初めての選手で、技の名前もリ・ジョンソンとつけられた。
リ・ジョンソン選手は北朝鮮の選手だが、世界大会などでの目ぼしい実績はない。シライ3が、初めて行った際に「伸身のリ・ジョンソン」と言われていた事や、リ・ジョンソンという技自体難度が高く行う選手も多い為、技の名前として馴染みが深く、その名を聞く機会はこれからも多くあると思う。
もう1つの「G」難度の技の持ち主として紹介したいのがワレリー・リューキン選手だ。リューキン選手は1988年のソウルオリンピックで団体と鉄棒で金メダルを、個人総合と平行棒で銀メダルを獲得している実績を兼ね備えた選手だ。リューキン選手が行ったのは「後方抱え込み3回宙返り」という技だが、約30年たった今でも「G」難度となっている。
この技は極めて難易度が高い為、大会などでも行う選手がほとんどいない大技なのだが、それを約30年前に初めて行った事に凄みを感じる。
体操は進化していくスポーツなので、これからもまだまだ凄い技が出てくるだろう。そんな名選手の出現を楽しみに待ちたい。