競技者の全てはオリンピックを目指す
4年に一度開かれるオリンピックに、国を代表して参加する。体操競技者の誰もが夢見ることだと言っても過言ではないかもしれません。国の代表として参加する大会は、世界選手権やアジア選手権など他にもありますが、オリンピックとの決定的な違いは世界の注目度です。世界中から競技者が集まり、世界中から注目されるからこそ、オリンピックに参加したいと思い、国の代表に選ばれるよう練習を重ね努力をします。
結果、最高のパフォーマンスが繰り広げられさらに世界中が注目します。この好循環がオリンピックを特別魅力的にしているのではないでしょうか。
東京オリンピック男子団体見どころ
2016年リオオリンピックでは、金メダルは日本が獲得、銀メダルロシア、銅メダル中国と続きました。日本は2大会続いた銀からの返り咲きで安定感抜群です。ロシアは2000年シドニー以来のメダル獲得でしたが、前回6位からの大躍進です。かっての体操大国が息を吹き返した感がありました。中国は2大会連続金からの転落でしたが、最後まで金メダル争いに加わり底力は健在です。
次回東京では日本の連覇はあるのか、中国の巻き返しはどこまであるのかに加え、復活なったロシア、種目別でメダル獲得の多かった団体総合4位のイギリスからも目が離せません。
東京オリンピック女子団体見どころ
2016年リオオリンピックではアメリカが圧倒的な強さを見せて団体総合2連覇を成し遂げました。アメリカの強みは個人戦にも強いことです。個人総合を始め、種目別でもほとんどの種目でメダルを獲得しています。次回東京でも金メダル候補の大本命です。アメリカ以下ロシア銀、中国銅でしたが、4位の日本、5位のイギリス、6位のドイツまでそれほど得点差はありませんでした。現行の各種目3人合計採点方法が続く限り、上位に入る鍵はいかにミスを少なくするかに掛っています。
次回東京でもアメリカの優位は動きそうもありませんが、日本にもメダル獲得のチャンスはありそうです。
東京オリンピック男子注目選手
2020年東京オリンピックではウクライナのオレグ・ベルニャエフと日本の白井健三に注目したいと思います。
ベルニャエフは2016年リオオリンピックで個人総合2位と、最後まで日本の内村航平を苦しめました。最終得点も内村92.365に対してベルニャエフ92.266と僅差の銀メダルでした。そして種目別の平行棒では金メダルに輝きました。東京で27歳になり円熟の技が見られそうです。
一方白井は跳馬で銅メダルを獲得していますが、ゆかも得意な選手で、ゆかと跳馬で自分の考案した技が認定されています。1996年生まれで2020年東京では23か24歳になっています。日本のエースに成長しているかもしれません。
東京オリンピック女子注目選手
2020年東京オリンピックではアメリカのシモーン・バイルスと日本の杉原愛子に注目したいと思います。
バイルスはリオオリンピックの個人総合金メダルの選手で生まれは1997年とまだまだ伸び盛り。種目別でもゆかと跳馬で金、平均台で銅メダルを取っています。層の厚いアメリカでもまれ、東京での個人総合金メダルの第一候補と言えますね。
杉原愛子は1999年生まれの高校生です。2016年リオオリンピック女子団体決勝ではゆか、段違い平行棒、平均台に出場して全てで14点以上をマークしました。特に最後の段違い平行棒は、14.300で日本の4位に貢献しました。東京での活躍が楽しみです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
2020年東京オリンピック体操競技の見どころを、団体、個人それぞれにまとめてみました。
4年後のことでもあり、今は無名の選手や国が突然名乗りを上げるかもしれません。
また、オリンピックに向けてルール改正も行われます。
それでもここに挙げた選手たちを覚えておいてもらえれば、東京大会の楽しみが増えるのではないでしょうか。