「スポーツ × AI × データ解析でスポーツの観方を変える」

ゴルフの4大メジャー「マスターズ」とは?オーガスタや優勝プレーヤーを紹介

2020 4/14 11:00SPAIA編集部
2019年のマスターズで優勝したタイガー・ウッズⒸゲッティイメージズ
このエントリーをはてなブックマークに追加

Ⓒゲッティイメージズ

マスターズの歴史と開催コース

ゴルフの4大メジャー選手権のひとつである「マスターズ」は、毎年春にアメリカ合衆国のジョージア州で開催される長い歴史を持つ大会だ。

記念すべき1回目の開催は1934年。初めの5年間は、企画した球聖ボビー・ジョーンズによってAugusta National Invitationと呼ばれていたが、その後、1939年の第6回大会から現在のマスターズが正式名称となった。

その由来は、ジョーンズとともにマスターズを立ち上げたクリフォード・ロバーツの「世界中の一流選手だけが出場し、技を競い合う大会にしたい」という意図からだ。その名の通り80年以上の間、数々の名勝負や輝かしい記録を残した名選手を多く輩出している。

マスターズのゴルフコースは、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブである。ジョーンズの故郷であるジョージア州オーガスタの丘に、ジョーンズ自身と設計家アリスター・マッケンジーの手によって設計された。ゴルファーであったジョーンズのコース分析と、マッケンジーのユニークなデザインコンセプトが融合し、各選手が頭脳的戦略と技術を競い合える大スケールのゴルフコースが誕生したのだ。

このコースの特徴はグリーンの難しさ。大小様々な傾斜が重なり合い、ボールが転がりやすくパットの技術力が問われる。通称アーメンコーナーと呼ばれる11番から13番ホールは通過するのが難しく、さらには隣に池がある。コーナー最後の13番は、このコースが開設されて以来、地形が変わっておらず、長いマスターズの歴史で数々のドラマが生まれた見どころとなるホールだ。

過去に優勝した名プレーヤー

マスターズではこれまでに数多くの名プレーヤーが競い合い、輝かしい栄冠を手にしてきた。最多優勝回数はジャック・ニクラスの6回。次いでタイガー・ウッズの5回、アーノルド・パーマーの4回が人々の記憶に深く刻まれている。

圧倒的な強さで帝王という名にふさわしいジャック・二クラスは、1960年から90年代に活躍したオハイオ州出身のプロゴルファーだ。同世代のアーノルド・パーマーとともに、ゴルフをメジャーなスポーツに押し上げた立役者でもある。少年時代は、フットボールの選手だった父からゴルフを教わっていたが、ゴルフのレッスンプロであるジャック・グラウトに弟子入りし、本格的にゴルフを始めた。

1950年代からプロゴルファーとして活躍したアーノルド・パーマーも、父の影響で子どものころからゴルフを始め、1958年に最初のマスターズ優勝を果たしている。1960年代中頃までは、ジャック・二クラスとアーノルド・パーマー、二人の巨頭が熱い激戦を繰り広げた輝かしい時代であった。

1997年に史上最年少の21歳で初優勝を果たしたタイガー・ウッズは、カリフォルニア州出身で2歳からアマチュアゴルファーとして活躍した経歴を持つ。近年に最も注目された選手の一人で、1999年から2000年にかけては全米プロゴルフ選手権(PGA選手権)、全米オープン、全英オープンで3連覇し、連続優勝記録の快挙を成し遂げている。

世界に名を轟かせた日本人プレーヤーたち

マスターズに出場し、世界に名を残した選手の中には日本人プレーヤーも多くいる。1970年代には、青木功、中島常幸、尾崎将司がマスターズに初挑戦を果たし、1980年から1990年代にはマスターズの常連に。2000年以前では、中島常幸、尾崎将司の8位が最高となっている。

マスターズで優勝した日本人はまだいないが、今後期待される選手はいる。2015年に5位となった松山英樹は、日本人最年少のマスターズ予選通過者だ。4歳からゴルフを始め、アマチュア時代には「アジア・アマチュア選手権」で優勝、2011年には「マスターズ」で27位に入り、2013年からプロへ転向後も多くの好成績を残している。

2014年には、「ザ・メモリアルトーナメント」で初優勝、2016年には米ツアー「WGC HSBCチャンピオンズ」で日本人として初めて世界選手権優勝を果たすなど大きく躍進しており、国内外から注目されマスターズ優勝への期待も大きい。

ゴルフのスコアアップに役立つ記事一覧