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【ゴルフ】風が吹いている時はシンプルに対処するのが一番

2020 2/29 06:00akira yasu
イメージ画像Ⓒlogoboom/Shutterstock.com
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ゴルフ場で風を見るには

ゴルフ場で吹く風は風向きや強さが変化するため、風を読むことができるとよりグリーンを狙いやすくなる。風の方向や強さは樹木の葉や枝、ピンフラッグのたなびき方を見る。また、地面から少しちぎった芝をパラっと宙に舞わせ、流れる方向や強さを見るといった方法もある。

向かい風と追い風

向かい風で飛距離を落とさないためには、通常よりも低いボールやスピン量の少ないボールを打つ必要がある。しかし、クラブの軌道やフェースのコントロール方法をその時だけ変えて打つには相当なリスクをともなう。よって、向かい風の時は飛距離が落ちることを前提にショットしたい。グリーンを狙うショットの場合は、シンプルに番手を上げるのだ。

そして、多少ヘッドスピードが落ちたとしても、通常よりもゆったりとスイングするイメージを持った方が良い。スピン量も増えにくいので結果的に風の影響を最小限にとどめやすいからだ。向かい風の時は、風に負けまいと力みやすい。力むとボールに当たりにくくなるだけでなく、クラブヘッドの入射角が鋭角になりやすく、当たったとしてもスピン量が増えて飛距離のロスが出やすい。

追い風は飛距離が出るが、より飛距離を出すためには通常よりも高いボールを打つ必要がある。しかし、これもリスクをともなうことになるため通常のショットがベターだ。グリーンを狙うショットの場合はグリーン上でボールを止めにくくなるため、できる限り手前から攻めたいところ。ボールをグリーン奥にこぼしてしまうとアプローチが難しくなってしまう。

左右の風

シンプルに、左から右に風が吹いていれば狙いよりも左を向いて構え、右から左に風が吹いていれば狙いよりも右を向いて構える。そして、風の強さに応じて向きの度合いを調整する。

場合によっては池やバンカーに向かって構えることになる。その時、意識はフェアウェイやグリーンに置かず、池やバンカー方向に置いた方が良い。池やバンカーに向いて構えながら、フェアウェイやグリーンへの意識が強くなってしまうと大きなミスにつながるからだ。

ゴルフレベル問わず風を把握する

ゴルファーにとって、コースラウンド中に風の影響を把握することは大切。それは、コースラウンド経験を積めば積むほど分かってくる。

風の読みはスコアメイクだけでなく今後のために、どの番手でどれぐらいの飛距離が出るのか把握する上で重要だ。飛距離にどれぐらい風が影響しているかを考えられなければ、状況ごと番手ごとに正確な飛距離で計算ができない。方向に関しても、スイングと弾道を照らし合わせる質に差が生じる。

まっすぐ打ったつもりでも左からの風に流されて右に曲がることもあり、右に曲がるショットを打ったつもりでも右からの風の影響を受けてまっすぐ飛ぶこともある。風を把握していないと、余計なスイング調整を試みることになる。また、スイング中にエラーがあったことに気づかないこともある。

風の影響は、グリーン周りからのアプローチやパターでも受ける場合がある。風を読むスキルが向上すれば色々と整理してコースラウンドもでき、練習もしやすくなる。コースラウンドで、少しでも時間に余裕があるゴルファーは風に目を向けてみてはどうだろうか。

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