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【ゴルフ】コースラウンドの時の注意点

2020 4/23 10:00akira yasu
イメージ画像ⒸMikael Damkier/Shutterstock.com
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ⒸMikael Damkier/Shutterstock.com

姿勢よく歩く

今回はコースラウンドの時の注意点をいくつか挙げてみたい。こういう状況ではどのようにショットするかなどのスイング以外の部分についての注意点と、それを注意するべき理由について解説する。

まず1つ目が姿勢よく歩くということだ。コースラウンドでは、次ショットする地点まで行くときにトータルで長い距離歩く。乗用カートに乗らないとすると18ホールで10km前後歩くことになる。その10km前後の歩行を良い姿勢で行うことが重要だ。悪い姿勢の代表例として猫背が挙げられるが、頭を垂れ下げた猫背の状態は酸素が脳に行き渡りにくくなり、集中力や思考力の低下を招く。そうなってしまっては、スイング中に意識すべき点が頭の中から抜け落ちてしまったり、正しい戦略をたてにくくなる。

また、悪い姿勢がそのままショット時のアドレスに反映されてしまうことも懸念される。練習でどれだけ良いアドレス作りに取り組んでも、悪い姿勢で時間を過ごしてしまうと、練習で作り上げた良いアドレスが崩れかねない。アドレスがバランス良くないと、再現性高く良いスイングをすることは難しくなる。

プロのトーナメントに目を向けてみると、選手たちは皆姿勢よく歩いていることに気付くだろう。猫背でもなく反り腰でもなく体のラインがまっすぐ整った状態で歩いている。その日のこれからのプレー(戦い)について様々な点を整理するために下を向いて集中している時も、頭を垂れ下げず、目線だけを落としているはずだ。

慣れないコンペで緊張していても、ミスショットをして気分が落ちても、気温が低くても、歩く時は常に体のラインが整ったツアー選手のような綺麗な姿勢をとりたいところだ。

イメージ通りの方向に向いて構える

マットの形が正方形(長方形)の練習場では、マットの向き通りに打つことが多いだろう。よって、どこの方向に体が向いているかということを気にすることが少ない。仮に、マットの向き通りではない方向に狙いをつけ構えたとしても、結局は無意識にマットの外枠の線を目安に方向を決めることになる。

一方、そういう目安が無いコースでは体の向きを決めて構えなければいけない。実は、イメージ通りに体の向きをとるということは意外に難しい。多くのゴルフファーは向きがずれていることが多い。それも右にずれていることが多い。

筆者がアマチュアゴルファー10名に対して独自に行ったスタンスの向きに関する実験では、左右に3度から10度向きがずれて、平均3.4度右に向きがずれているという結果だった。3.4という数値は少なく感じるかもしれないが、3.4度のずれは150ヤード先で約9ヤードずれていることになる。10度のズレは150ヤード先では約26ヤードずれていることになる。

向きが右にずれているゴルファーに、目標に対してスクエアにスタンスをとってもらうと「左を向いている気がする」と言う。ロケーションにもよるが、実は「左を向いている感覚なのに実際はスクエア」となるゴルファーがとても多いのだ。

では、向きがずれているとどうなるのか。左にずれていたら左に飛びやすく、右にずれていたら右に飛びやすくなるものの逆になることもある。向きが左にずれたがゆえにフェースの返しが間に合わなかったり、アウトサイドインのヘッド軌道になるなどして狙いより右に飛ぶことがある。また、向きが右にずれたがゆえにフェースが返りすぎたり、インサイドアウトのヘッド軌道になって左に飛ぶことがある。

向きがずれるだけで、イメージ通りのスイングをすることは難しくなる。よって正しく向きを決めることは、正しくスイングしようすることよりも優先順位は上になる。さらに、ラウンド中思うようなショットが打てず、何らかの点の修正を試みる場合、まず向きをチェックする必要がある。

向きがずれたままで、スイングなど他を変えても修正にはなりにくい。スイング以前の問題をスルーしてスイングを修正しだすと、スイングがどんどん崩れていく負のスパイラルに陥る可能性が高まってしまう。

プロのトーナメントを見ていると、2018年までは多くの選手(特に女子選手)がアドレスしてから帯同キャディに向きをチェックさせていた(2018年まではスイングする前であれば、キャディが飛球線後方に立って良かった。2019年からルール改正により不可)。

ツアー会場のドライビングレンジをのぞくと、多くの選手が正しい方向を狙うためスタンスとボールの間に棒を置いている。ツアー選手レベルでも向きのずれを心配しているのだ。では、どうすればイメージ通り向きがとれるようになるか。

ルーティーンというアドレスする段取りがまず大事になるが、ルーティーンをより良くしても向きがずれるものはずれる。最後は感覚勝負だ。向きの感覚を良くするためには、前の組や同伴プレーヤーのショットを待っている時間を使うと良い。

1.狙いを決めてクラブを構える。
2.両足かかと(つま先)のラインにクラブを置く。
3.飛球線後方から、ボールと狙いを結んだ線とクラブが平行になっているかチェックする。ずれていれば正しい向きにクラブを置きなおし、そこに足を合わせてクラブを持って構える。
4.スクエアな向きをインプットする。

この流れを反復することで、感覚と実際のずれを減らしやすくなる。

具体的なスイングイメージを持って素振りをする

ほとんどのゴルファーは、ボールを打つ前に1、2回素振りをする。

なんとなくクラブを振るのではなく、具体的なスイングテーマを持つほうが良い。枯葉を打ってみるなどして、クラブヘッドが構えたところを通過したかどうかのチェックをしているゴルファーがいるが、これはあまり効果的だとは言えない。

がむしゃらにクラブヘッドをボールに当てにいっている内は、安定して良い当たりをすることは難しい。眼前の1球を当てることにこだわるよりもスイング方法に集中した方が、中長期的に見れば安定した良い当たりに繋がるだろう。

練習の成果を発揮するために

ゴルファーのコースラウンドの回数は、月に1回程度が最も多いようだ。コースラウンドは貴重なため眼前の1球の結果にこだわってしまいがちだが、ゴルフはラウンド次第で大きく変わる。

まずは今回挙げた3点を意識して欲しい。どれも実践したからといってすぐに効果を実感できるものではないが、続ければ良くなることを実感できるだろう。

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