日本ツアーからのZOZOチャンピオンシップ出場資格獲得者決定
どれだけいたことだろう、3日目の開催を願った選手が。
台風19号の影響で3日目と4日目が中止になり、2日間競技となったブリヂストンオープンで今平周吾が優勝し、石川遼を抜いて賞金ランキング首位になった。
そして、「ブリヂストンオープン上位3名」「ブリヂストンオープンまでの賞金ランキング上位7名」に与えられる、10月24日から27日に行われる国内初開催の米ツアー大会ZOZOチャンピオンシップの出場資格獲得者が決定した。
ZOZOチャンピオンシップは、ツアープレーヤーであれば誰でも出場したい夢の舞台だろう。多くの選手が「ブリヂストンオープンで上位3名に入ってZOZOへ」と意気込んでいた。
3日目が開催されればチャンスがある位置にいた選手達の願いはかなわなかったが、その選手達の思いを背に、今平周吾、スンス・ハン、大槻智春らが大会上位3名までの出場権で参戦する。
賞金ランキング上位7名に与えられる出場資格は、石川遼、ジャズ・ジェーンワタナノンド、浅地洋佑、朴相賢(パクサンヒョン)、星野陸也、チャン・キム、ショーン・ノリスが獲得した。
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賞金ランキング1位の今平が大会上位3名の出場資格を獲得したことで、賞金ランキング7位までに与えられる出場資格が8位までに与えられることになった。
日本人選手は計8名の内7名が20代
ZOZOチャンピオンシップに出場する日本人選手は、日本ツアーの資格で今平、大槻、石川、浅地、星野、米ツアーの資格で松山英樹、主催者推薦で小平智、香妻陣一郎の8名が現時点で出場する。この8名は、内7名が20代で、平均年齢は26.9歳という若さだ。
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注目は石川遼と今平周吾
日本人選手達の中で活躍が最も期待されるのは、米ツアーで5勝している松山英樹だが、日本ツアー賞金ランキング1位の今平と同2位の石川にも注目したい。
石川は2013年から2017年まで米ツアーで戦っていた。2018年からは日本を主戦場にしてきたが、「いつかまた米ツアーへ」という思いを抱きながら日本のツアーで戦っている。今シーズンは日本プロで復活優勝を果たすなど好調を維持しており、今回のZOZOチャンピオンシップを再び米ツアーで戦うきっかけにしたいところだ。
今平も米ツアーを目標にしている選手の内の1人だ。高校を中退し、アメリカのIMGゴルフアカデミーに留学したのは米ツアーへ憧れがあったためだ。これまで出場した米ツアーでは目立った成績は挙げられていないが、今回の会場は日本。日本ツアーで2年連続賞金王になろうとしている男の意地を見せてほしい。
はじめて米ツアーで3人そろい踏み
松山英樹、石川遼、今平周吾、この3人は誰もが認める日本のトッププレーヤーだが、3人そろって同じ米ツアーの試合に出場したことがない。
米ツアーには、石川が2013年から、松山が2014年から本格参戦した。そして、今平が日本ツアーで結果を残し2016年から4大メジャーを中心にスポットで出場し始めたが、その頃の石川は4大メジャーに出場できていなかった。
つまり、松山と石川、松山と今平が米ツアーで同じ試合に出場することはあったが、松山、石川、今平の3人がそろって米ツアーの同じ試合に出場することはなかった。
米ツアーで行き違っていた3人が日本初開催の米ツアーの舞台でついに顔をそろえる。