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2019年元日からゴルフルールが大幅変更  すぐにでも活用したい変更点とは

2019 1/12 15:00SPAIA編集部
ゴルフ,ⒸShutterstock.com
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バンカーとウォーターハザードの規制が大幅に解除

2019年1月1日より新ルールが施行された。2019年の初打ちから新しいルールでラウンドする必要があるのだが、どんな変更がされたのだろう。

これまでハザードと呼ばれていたウォーターハザードとバンカーの扱いが大きく変更になった。ウォーターハザードはペナルティエリアと名称が変わり、エリア内のボールをそのまま打つか、1罰打を払って救済を受けるかの選択肢はこれまでと同様だが、処理の方法が大きく変わった。

ボールをそのまま打つ場合、これまでは地面や水面に触れたり、ルースインペディメントを動かしたりの行為は禁止されていたが、これらの制限がなくなった。つまり、邪魔になる落ち葉を動かす、ボールの後方にソールするなどの行為ができるようになった。

救済を受ける場合、ドロップの場所は、ボールがペナルティエリアを最後に横切った点とホールを結んだ後方延長線上だったが、線上に基点を取り、そこからホールに近づかない1クラブレングス以内にドロップと、これまでの線から面へ変更になった。

バンカーでも、ルースインペディメントを取り除いてもよくなった。これで、小枝や小石を取り除けるようになったが、砂をテストする行為は認められておらず、ソールは禁止されたままになっている。

バンカーでのアンプレヤブルの処置も変更された。バンカーでのアンプレヤブルはこれまでバンカー内に限られ、1罰打を払ってバンカー内にドロップだったものが、2罰打を払えばバンカー外に出せるようになった。

バンカーが苦手な方には朗報かもしれない。

ドロップの方法とボールの取替

ドロップの方法が変更になった。これまでは、真っ直ぐ立って、腕を伸ばしたままボールを肩の高さから落とさなければいけなかったのが、膝の高さでよくなった。

足首を折って膝を低くしない限り、前かがみになっても、片膝を付いた姿勢からでもよく、ドロップしたボールは、救済エリアの中に止まらなければいけない。また、ドロップするボールはこれまでも拭くことができたが、新ルールでは取り替えてもよくなった。

OBやロストボールからの救済として、打ち直し以外にドロップの処理がローカルルールとして追加された。これは、ボールの落下点に行ってOBやロストボールだと気づいたプレーヤーが、打ち直しに戻る時間節約のために、2罰打を払って近くのフェアウェイにドロップできるというもの。

プロやハイレベルなアマチュアの大会には妥当とされないが、一般的なアマチュアのラウンドやコンペには、ゴルフ場や競技委員会がローカルルールとして採用できる。日本のゴルフ場ではこれまで、フェアウェイに特設ティを作って打たせる、「前進4打」が浸透していたが、なくなるかもしれない。

旗竿を立てたままでパットOK

パッティンググリーンでも、大幅な変更が行われ、旗竿を立てたままグリーン上からパットをしたボールが旗竿に当たっても罰がつかなくなった。

これまでは2罰打が与えられるため、自分で抜いてパットをするか、誰か旗竿に付き添ってくれるのを待たなければいけなかった。最近のラウンドはセルフプレーが多く、プレーヤーの誰かが旗竿に付き添わざるを得ないのだが、誰が付き添えばいいかの判断が難しく、余計な時間を浪費するケースも多かった。

また、グリーン面のほとんどの損傷の修理が可能になった。これまでは、古いホールの埋め跡とボールマークのへこみの修理以外は認められず、一番多いスパイクの擦り傷には手が出せなかった。スパイクのせいなのかボールマークなのか、よくわからない傷もあって判断が分かれることもあったが、これで安心して修理できる。

その他にも、・2度打ちをしても罰はつかず、1打とカウントされる。・自打球が当たっても罰はつかない。などが変更された。知っておけば、不要な罰打を計上しなくてもよくなる。

これらのルール変更によって初心者もプレーしやすくなったのではないだろうか。新ルールを活用して2019年もゴルフを楽しんでいただきたい。