TP単年登録者制度の変更にも動じず
LPGAツアー29戦「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」は9月21日~23日の日程で行われ、地元東北高校出身大江香織の優勝で幕を閉じた。
優勝争いには絡めなかったが、この大会で、シーズン当初からの初志を貫徹、目標を達成した選手がいる。TP単年登録者権藤可恋だ。
TP単年登録者とは、プロテストに合格できなかった選手や、日本ツアーに参戦したい海外選手など、LPGA会員以外で、申請して1年間だけツアーへの出場資格を認められた選手のことだ。これまで前年のQT(クォリファイングトーナメント)に出場してサードQTまで進出すれば資格が認められていた。
ところが、2018年シーズン前に発表された制度変更により、2019年からは、QTへの出場はLPGA会員に限られることになった(2019年のみ一部非会員も出場可)。これまでのように、QTで上位に食い込み出場優先権を獲得、TP単年登録でツアーに参戦するという道は閉ざされる。
LPGA会員にならなければ、QTを受けることができなくなり、試合に出ることもできなくなるのだから、TP単年登録者にとっては一大事だ。
LPGA会員になるには、プロテストを受けて合格するか、LPGAツアーで優勝する、又は、賞金ランキング50位までに入ってシード権を獲得する道がある。ほとんどのTP単年登録者は、優勝やシード権獲得は目標とし、プロテストを受けてLPGAの会員になる道を選んだが、権藤だけはプロテストを受けなかった。
プロテスト受験とシード権獲得の両方を目指すよりも、シード権一本に絞って、シーズンを戦い抜きたいと思ったようだ。2017年シーズンの賞金ランキング50位は22,389,466円だったが、安全を見て目標額を2500万円に設定。この大会で40位タイに入り、見事クリアした。