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勝みなみリランキング1位 元賞金女王も出場権復活【LPGAツアー】

2018 6/27 07:00SPAIA編集部
勝みなみ,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

リランキングで何が変わるのか

アース・モンダミンカップも終わり、LPGAとして初めての試みとなったリランキングが確定した。リランキング制度とは、シーズン途中にシード選手以外のLPGAツアー出場優先順位を賞金ランキング順に並び替え、与えるというもので、選手間の競争力を高めツアーの活性化を図るために採用された。

2018年は、6月のアース・モンダミンカップ終了時点と9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン終了時点に行われ、翌々週の試合より適用される。

今回のリランキングより、2018年出場資格の「2017年度賞金シード51位~55位」「2017年度ステップ・アップ・ツアー賞金ランキング1位」もリストに組み込まれ、優先順位が一本化された。リランキング後、何位までが試合に出られるか気になるところだが、これは大会によって違ってくる。

まだ3日間大会が主流の日本のツアーは、出場選手108名の試合が多い。ここから、主催者推薦の18名とシード選手の50名を除いた40名が出場圏内ということになるのだが、永久シード選手やツアー1年以内の優勝者、直近試合で3位タイまでに入った選手の出場が優先されるので、40位までの出場が保証されているわけではない。

LPGAツアーの出場枠内訳

ちなみに2017年度の実績を見ると、2016年のQTを42位で通過した東浩子選手は全38試合中33試合に出場し、50位で通過した笹原優美選手は22試合に出場している。40位ならほぼ全試合に、50位でもある程度の出場権は得られそうだ。なお、東選手は賞金ランキング33位で見事シード権を獲得している。

リランキング1位2位は黄金世代

リランキングの1位には勝みなみ選手、2位には新垣比菜選手の2017年プロテスト合格組が入り黄金世代の実力を証明してみせた。QTランキング26位で開幕を迎えた勝選手はここまでの17試合すべてに出場しており、予選落ちが1試合あるとはいえトップ10には6回入り、賞金ランキングでも9位につける活躍。QTランキング45位で出場試合が限定されている新垣選手は、サイバーエージェントレディスゴルフトーナメントで初優勝に輝いてランキングを上げてきた。

他にも同じ黄金世代から、原英莉花選手がQTランキング117位から28位までランキングを上げ、次回リランキングまでの出場権を獲得した。原選手はステップ・アップ・ツアー2試合に出場し、2試合とも優勝という快挙を残している。LPGAツアーには8試合に出場してサイバーエージェントレディスゴルフトーナメントで7位タイに入り、ランキング上位進出のきっかけにした。

リランキングで復活を果たした元賞金女王

さすがに出場試合数の多いQTランキング上位者が顔を揃えたリランキング上位だが、試合数の少なかったベテラン勢も上位進出を果たしている。

2017年までアメリカツアーを主戦場にしていた元賞金女王横峯さくら選手が、8試合の出場でリランキング10位に入り存在感を見せつけた。日本でQTを受験しておらず2018年の出場優先順位を持っていない横峯選手だが、主催者推薦による出場でヨコハマタイヤゴルフトーナメントPRGRレディスカップで3位に入ると、残りの試合でも好成績を残し次回リランキングまでの出場権を獲得した。アメリカツアーでも暫定的な出場資格ながら好成績を残しており、今後の動向が注目される。

LPGAツアー9回優勝の諸見里しのぶ選手もQTランキング60位から11試合の出場でリランキング29位まで順位を上げ、次回リランキングまでの出場権を獲得した。開幕戦のダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメントで、3位タイに入り、早い時期に確実視されていた。

ただ、リランキングで上位に入ることはあくまでも途中経過であり、最終目標はシード権獲得だ。今後の戦いが重要になってくる。