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1週間で2つのメジャー切符! 男子ゴルフ秋吉翔太ミズノオープン優勝

2018 5/29 11:00SPAIA編集部
ⒸShutterstock.com
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ツアー史上初8000ヤード超のモンスターコース

2018年~全英への道~ミズノオープンは、秋吉翔太選手がツアー初優勝を果たし、全英オープンへの出場権を手に入れた。秋吉選手は5月21日の全米オープン予選も通過しており、1週間で2つのメジャー切符を手に入れたことになる。また、2位タイに入った川村昌弘選手、小林正則選手、マイケル・ヘンドリー選手が残り3枠の全英オープンへの出場権を獲得した。

今年から、茨城県のザ・ロイヤル ゴルフクラブに舞台を移して行われたミズノオープンは、ツアー史上初の全長8000ヤード超えに設定されたモンスターコースが戦いの場となった。日本ツアーのトップ選手が、この距離を攻めきれるのか注目された大会でもあったが、2日目を終わって4アンダーまで伸びたスコアも、終わってみればアンダーは優勝した秋吉選手1人だけと、最後までコースの長さに苦しめられる結果となった。

明暗を分けた最終18番ティショット

そんな難コースの優勝争いは、上位4選手全員にチャンスはあったが、最終18番のティショットが明暗を分けた。17番を終わって2アンダーの小林選手は、18番のティショットを右側のラフに入れてグリーンは狙えず、3打目に勝負をかけた。しかし、その3打目もピンには寄らず、3パットのダブルボギーでイーブンパーに後退した。

小林選手を除く3選手は1アンダーで18番に臨んだ。川村選手は、ティショットを左のバンカーに入れてしまい2オンは諦め、3オン2パットでイーブンパーに後退。同じくティショットを左のバンカーに入れたヘンドリー選手は果敢に2オンを狙うも、バンカーショットをアゴに当ててしまった。それでも3打目でグリーンを捉え、2パットでイーブンパーに踏みとどまった。

秋吉選手は、ティショットでフェアウェイをキープすると、2打目でグリーンを捉え、2パットのパーとして1アンダーをキープ。見事初優勝に輝いた。

得意クラブはドライバー

秋吉選手は1990年生まれ熊本市の出身。石川遼選手や松山英樹選手の1学年上で、石川選手の活躍に刺激されてプロゴルファーの道に進んだ。ツアー初戦の2011年日本オープンで、初日2位タイにつけて注目を集めると、2014年ISPS・CHARITYチャレンジトーナメントでは3日間で24個のバーディを奪い、チャレンジ競技初優勝を飾るなど話題を提供してきたが、成績は安定せずシード権獲得には至らなかった。

しかし、2017年日本オープンで4位に入ると、翌週のブリヂストンオープンでも6位タイに入り、シード権を手繰り寄せた。初シード選手として参戦中の2018年中日クラウンズでは、最終的に4位タイに終わったが、3日目で首位に立ち優勝争いも演じている。

得意クラブはドライバー。2018年ドライビングディスタンスは、ここまでで20位と目立った記録は残していないが、2016年のトータルドライビングでは1位になっている。今回のミズノオープンでも、3日目16番705ヤードを第1打、第2打共ドライバーで打ってグリーン近くまで運びバーディを奪っている。思い切りの良いプレーで、全英オープン、全米オープンでの活躍を期待したい。