ツアープロとティーチングプロ、あなたはどちらを目指す?
プロゴルファーには、自らツアーに参加するツアープロと主に指導側となるティーチングプロの2種類がある。
日本でプロテストが受けられる大きな団体は、男子が公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)、女子が日本女子プロゴルフ協会(LPGA)で、指導することを目的とするティーチングプロは、ゴルフ団体の発行するティーチングプロの資格が必要になる。
どのテストもアマチュアの活動実績を見て実技を免除される場合があるので、大会では上位入賞を目指し良い結果を出しておくことがテスト対策だ。テストの際のプレーフィ(プレーフィー)はすべて自己負担となり、それに加えて受験料がかかってくる。
目指せ!日本男子プロゴルフ協会のツアープロ
合格率は10%以下と言われ、16歳以上の男性に受検資格がある。書類審査の後、プレ予選、第1次、第2次、最終の4つの実技テストがあり、1つずつ上位の成績を取りクリアしなければならない。また、最終テストで丸4日間プレイするための体力と気力も必要だ。その結果、最終実技テストで50位までの受検者が合格となる。
2017年の受検費用は、プレ:59,400円、受験資格により第1次:75,800円?113,400円、第2次:75,800円?167,400円、最終:75,800円?221,400円とされている。
目指せ!日本男子プロゴルフ協会の「ティーチングプロ」A級、B級
受験年度に20歳になる男性に受検資格がある。PGAのティーチングプロはA級、B級と段階があり、まずB級を取得しなければならない。書類審査、実技審査を受けて一定基準に達した人だけが、筆記試験、面接審査を受けられる。
その後、B級の講習会で「PGA基本ゴルフ教本」を学び、いくつかの検定を全て合格し、入会セミナーを経て、PGAのティーチングプロ会員として登録される。
2016年度の受検料は59,400円、26日間に及ぶ講習会費用は580,000円だった。さらにA級のための講習を受けてA級の取得ができる。
目指せ!日本女子プロゴルフ協会のツアープロ
満18歳以上の女性であることに加えて、定められた推薦人のうち2名の推薦が必要だ。
予選は、1次、2次とあり、数日にわたるプレーでそれぞれ成績上位者が次のテストに進める仕組みだが、アマチュアの大会で優勝しているなど、ある一定の条件をクリアすれば予選を免除されることもある。最終テストも上位者だけが最後までプレーでき、第20位タイまでが合格となる。
受検料は1次、2次、最終まですべて受けると20万円以上かかる。
目指せ!日本女子プロゴルフ協会の「ティーチングプロフェッショナル」
受検資格は、満18歳以上で高卒程度の学力があり日本国籍を持つ女性、または一定の条件をクリアしている外国籍の女性だ。ルールに従った推薦があればプレ実技審査を免除してもらえる。
申し込み時に書類審査料が21,600円が必要で、「将来どのようなゴルフ指導者を目指すのか」をテーマに400字詰め原稿用紙2枚に手書きで書いたものを提出す。
2017年度の例でみた実技審査料は、プレ実技、実技ともに54,000円だ。実技試験に合格すると、面接と筆記試験(ルール、PGA発行の基本ゴルフ教本の重要な語句)が最終試験となり、これに合格すると資格を取得できる。
まとめ
アマチュアの時にツアートーナメントで優勝すると、プロ宣言を行うことが可能となり、プロテストを受けなくてもツアープロになるという道があるのだが、多くの選手は厳しいプロテストを受けてプロになる。
受検費用も合格後にかかる費用も、決して安いとは言えない金額だが、みなさん、夢に向かってがんばっている。
一人でも多くの方の夢がかなうと良い。