アマチュアが出場するためには?
全米オープン戦は、その名の通りUSGAのハンディキャップ条件さえ満たせば予選に参加できる。
つまり、アマチュア選手も本選参加が可能であり、予選のは出場せずに前年度のアマチュアゴルフ選手権で資格を得るという方法もある。全米アマチュアゴルフ選手権では優勝者と準優勝者に、全英アマチュアゴルフ選手権では優勝者のみに資格が与えられる。
また、世界アマチュアゴルフ世界ランキング1位を示す、マーク・H・マコーマックメダルの受賞者も対象者となる。
ただし、対象者は”アマチュア”なので、選手権までにプロになってしまうと、この条件は適用されない。
どの大会に優勝すればいい?
プロも予選に参加でき、規定の大会で優勝実績があると、出場資格を得ることができる。
過去5年間の優勝者が出場資格を得られる大会は、マスターズトーナメント、全英オープン、全米プロゴルフだ。開催の年を含めた過去3年間におけるものはザ・プレーヤーズ選手権だ。
全米オープン直前の5月にイギリスで開催される欧州ツアーBMW PGA選手権や、前年度全米シニアオープンの優勝者も出場資格があるので、ベテラン選手の参加も期待できる。
世界ランキングは?推薦とは?
世界ランキングによって、出場資格を得るチャンスもある。
それは、前年の全米オープン戦10位タイまでの選手、フェデックスカップ・プレオーオフ戦の上位30位の選手、つまり最終戦であるツアーチャンピオンシップに出場した選手たちだ。
全米ゴルフ協会(USGA)が推薦することで資格が得られることもあり、世界ランキングでは、開催の2週間前と開催週の上位60名に出場資格が与えられるので、直前までわからないようだ。
予選で選ばれるチャンスもある
予選は、プロ、アマチュア(USAG ハンディキャップIndex 1.4 以下)が参加できる。大規模な予選は世界72ヶ国で行われ、1万人近くもの選手が第1予選のローカル・クオリファイイングにエントリーする。その中から勝ち残った1000名ほどの選手が最終予選のセクショナル・クオリファイイングに進むことができる。
ローカル・クオリファイイングに出場しなくても一定の規定さえクリアすれば、セクショナル・クオリファイイングに参加できることもあるので、全米オープン本選の通過人数は、事前ではなく当日に決定しているようだ。
歴代出場の日本人選手は?
全米オープン戦に出場するだけで大変な名誉となる。では、歴代の出場日本人選手を見てみよう。
2017年も出場資格を得ている松山英樹選手は、2013年から連続出場している。松山英樹選手以外では、2015年チェンバーズベイでは、藤田寛之選手、川村昌弘選手、石川遼選手、薗田峻輔選手が出場し、2016年のオークモントCC選手権では、宮里優作選手、谷原秀人選手、池田勇太選手、谷口徹選手が予選通過してからの出場だった。
2015年と2016年で選手が入れ替わっていることからも、オープン戦の出場権獲得が、いかに困難かが伝わる。
まとめ
全米オープンは、パーを目指すコースが作られていることでも有名で、加えて優秀なアマチュアやトッププロの戦いが見られるとあって、ゴルフファンが毎年心待ちにしている選手権でもある。
ラフが深く、フェアウェイも狭いという全米オープンの難しいコースを見事にクリアしていく選手たち、あなたも仲間入りしてみてはいかがだろうか?