昨年、ドライバーをダンロップからキャロウエイに変更
松山英樹選手は昨年10月の日本オープン優勝に続き、国内外で優勝2回を重ね絶好調でシーズンを終えた。この好調の原因として日本オープン後にドライバーを変えたからということが指摘されている。
米国男子ツアー選手の中でドライバーの平均飛距離は294.5ヤードでランク65位なので、決して飛ばし屋ではないが、持ち味は正確にフェアウェイをキープするということだ。その松山選手が従来までの愛用クラブ「ダンロップ」製から「キャロウェイ」に変えたのだ。
Ⓒゲッティイメージズ
松山英樹選手は昨年WGC HSBC(世界ゴルフ選手権)を制し、世界ランキングを6位に上げた。押しも押されもしない日本人ゴルファーのエースとして今年の活躍が期待される松山選手のクラブについて解説する。
松山英樹選手は昨年10月の日本オープン優勝に続き、国内外で優勝2回を重ね絶好調でシーズンを終えた。この好調の原因として日本オープン後にドライバーを変えたからということが指摘されている。
米国男子ツアー選手の中でドライバーの平均飛距離は294.5ヤードでランク65位なので、決して飛ばし屋ではないが、持ち味は正確にフェアウェイをキープするということだ。その松山選手が従来までの愛用クラブ「ダンロップ」製から「キャロウェイ」に変えたのだ。
松山選手が長く愛用していたドライバーは「ダンロップスリクソンZR30-ドライバー」(9.5度)だった。このクラブで日本オープンに優勝したのだが、世界選手権からはキャロウエイゴルフ社の「グレート ビッグバーサドライバー」(9度)に変えていた。
今後も同じドライバーを使用し続けるのかどうかは分からないが、グレートビッグバーサは優しい打感とショットの安定性が特色。スライスを防ぐ作用があるので松山選手に合っているクラブなのかも知れない。
松山選手が偶然中古ショップで見つけ1万円で購入して使用していたと話題になったFW(フェアウェイウッド)がキャロウエイゴルフRAZR×BRACKだ。松山選手はフェアウェイウッドだけは頻繁に変えていると言われているが、エーススプーンはRAZR×BRACKだ。
UT(ユーティリティ)についても大会ごとに変えているという印象があるが、米ツアー2勝目を挙げた「ウェイスト・マネージメント・フェニックスオープン」で使用した、本間ゴルフの「TW727」がメインだ。
アイアンは松山選手が得意とするクラブだ。そのため、アイアンは4番からPWまで「ダンロップ スリクソンZ945アイアン」を長く使用している。ヘッドが大きすぎず普通のタイプだが、持った時に重量感があるもので、松山選手のパワーが生かせるアイアンなのだろう。
グリップはジュニア時代から細めのものを使用している。ウエッジは「クリーブランド588RT×2.0」を愛用しており、ロフト角50度、56度、60度のクラブを状況に応じて使い分けている。
松山選手は“名手”と言われるほどパターを得意としている。2016年における米ツアーランクで平均パット数は1.589で堂々のトップだった。愛用のパターは「スコッティキャメロンTimeless GSS」というモデル。米国のトッププロの多くが使用しているパターだ。
GSSはカーボンスチールより柔らかい素材で、打感は柔らかいのだがインパクト時の音が硬めで松山選手にフィットしているようだ。パターの長さは松山選手の身長181センチから推定すると、おそらく34インチぐらいだろうか。
松山英樹選手は米国ツアーでも最も勢いがある選手と言われている。今年もメジャー取りに挑む松山選手のクラブセッティングに注目し、ドライバーからパターまでどんなクラブを使用しているのかについて調べた。