ゴルフは難しい、それだけに奥が深いのが楽しみ
例えば、テニスの場合は初めてでもラケットを持って、コートに入って練習するだろう。しかし、ゴルフはクラブを持って、いきなりコースに出ることはマナー違反になる。
ゴルフクラブには、ウッド、アイアン、ウェッジ、パターといった種類があり、それぞれの機能が違う。それらのクラブをある程度は扱えるようになってからでなければ、コースには出られない。コースに出たとしても、芝を削ったり、ティーグラウンドを凸凹にしたり、とトラブルになるだけである。
この段階で「面倒くさそう」と思った人は、ゴルフの深遠な世界に触れることはできないだろう。多くの人が熱中し、さらに高齢になっても楽しめる奥の深いスポーツであるゴルフ。まずは、基本を真っ先に身に付けるのが重要だ。
ゴルフ入門、コースではなく打ちっぱなし練習場から
ゴルフは300mも先の小さいカップに、わずか直径4cmちょっとのボールを入れる競技である。
野球のホームランで100m以上、サッカーコートも長い方で100m。その3倍以上の距離の先のカップに、サッカーボール、野球のボールよりはるかに小さいゴルフボールを打ってカップに入れるのだから、いかに難しいかが想像できるだろう。
練習場には屋内型と屋外型があるが、初めは屋外の方がゴルフのイメージがつかみやすいだろう。練習場には受付があり、打席を指定する。1階席から3階席まである練習場もあるが、きちんとボールが打てるようになるまでは2階席以上で十分だろう。
続いてボールを買う。初めから「何球」と買う場合と、プリペイドカードを買い、使った球数だけ引かれる場合があるので、受付で確認すると良い。
練習場にはドレスコードなし!動きやすい格好で
練習場では、服装は気にする必要はない。TシャツにジーンズでもOKだし、夏場は短パンでも問題ない。ジャージなど、体を動かしやすい服装で十分である。
手に豆を作らないように、またクラブが滑りにくくするために、ゴルフ用手袋を用意した方が良い。右利きの場合、左手だけのグローブをするのが一般的である。ただし、女性の場合は、手の平の皮膚を守るために両手袋をおすすめする。
靴は、革靴などは避け、運動靴など動きやすい靴にする。ゴルフ用の靴を持っている場合は、その靴に慣れるために使うのもいいだろう。
練習場にはクラブを全部持って行く必要なし
クラブはフルセットで14本だが、練習場に全てを持っていく必要はない。初めからドライバーを振っても、スイングの基本を覚えるのは難しいだろう。
最初のうちは、ショートアイアンの7番、9番や、ピッチングウェッジなどシャフトの短いクラブから慣れていくと良いだろう。スイングの仕方はガイドブックにも書いてあり、独学でも十分に習得可能である。それでも自分のスイングを自分でチェックするのは、かなり難しい。その場合は、上級者やレッスンプロに教わるのが一番の近道である。
練習場では、ボールを捕らえる感覚を養おう。スイングを固めるには、練習場でなくても素振りを繰り返すのが効果的である。
初心者の方は、コースに出る前に練習場でしっかりと基本を身に付けよう。