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【ゴルフ】飛距離とフェアウェイキープ どちらが大切なのか

2020 4/23 06:00akira yasu
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Ⓒhonzisnzvl/Shutterstock.com

飛距離を狙うリスクとフェアウェイキープ徹底の限界

ゴルフにおいて飛距離と方向性を比較した場合、どちらを優先すべきなのだろうか。

飛距離が出た方が有利とはいうものの、左右にぶれる可能性がある。フェースの向きのズレは同じでも、遠くへ飛ばすほどその確率は高くなり、飛距離を出そうとクラブを強振するとスイングバランスが崩れやすい。

対してフェアウェイキープを徹底するとなれば、スイングスピードを落とすことになる。確実にフェアウェイをキープできたとしても、二打目以降の距離が残ってしまう。すると、グリーン手前のバンカーや池などのハザードにつかまり、スコアを損してしまうこともある。

飛距離を出そうとするとリスクが伴い、フェアウェイキープを徹底するには限界がある。このようなジレンマに陥ったことがあるゴルファーは多いのではないだろうか。

日本ツアーのドライビングディスタンストップ10とフェアウェイキープ率トップ10

プロの世界では、ドライビングディスタンス上位者とフェアウェイキープ率上位者ではどちらが好成績を挙げているのだろうか。2019年度の各日本ツアーのトップ10を比較すると、ドライビングディスタンストップ10の方が好成績だということが分かる。

2019男子ドライビングディスタンスtop10ⒸSPAIA 2019男子フェアウェイキープ率top10ⒸSPAIA 2019女子ドライビングディスタンスtop10ⒸSPAIA 2019女子フェアウェイキープ率top10ⒸSPAIA トップ10平均ⒸSPAIA

男女合わせた平均ストロークでは0.1041、獲得賞金では9,254,414円と、どちらもドライビングディスタンストップ10の方が勝っている。

次に米ツアーのSG(ストローク・ゲインド)指標を見てみる。マーク・ブローディ氏が考案し、米ツアーでも公式活用されているSG指標は「どれだけスコアを稼いだか」を示しており、SG:オフザティーは「ティーショットでどれだけスコアを稼いだか」を表す。

トップ10のドライビングディスタンスとフェアウェイキープ率を比較してみると、10人中4人の選手がドライビングディスタンスでも上位だったことが分かる。

2019米ツアー ティーショット スタッツⒸSPAIA

プロツアーの世界では、フェアウェイキープ率が高い選手よりも飛距離を出せる選手の方が好成績を残せるようだ。

アマチュアはフェアウェイキープを重視すべきか

ホールレイアウトによるため一概には言えないが、基本的にツアー選手はフェアウェイキープ率が高い選手よりも飛距離が出る選手の方が有利のようだ。では、アマチュアゴルファーはどうだろう。

マーク・ブローディ氏はティーショットの方向性のずれに関して「米ツアーの平均精度は3.4度。平均的な90プレーヤーの精度はおよそ6.5度で、平均的なツアー選手の約2倍、ティーショットがターゲットから外れる」という研究結果を発表している。

ツアー選手が300ヤード飛ばしたショットをターゲットから3.4度外したとすると、約17ヤード外れることになる。しかし、この数値は大きな問題になりにくい。

一方、アマチュアが200ヤード飛ばしたショットをターゲットから6.5度外すと、約23ヤード外れることになる。飛距離を伸ばして250ヤード飛ばした場合だと、約28ヤード外れてしまう計算だ。これは問題で、飛距離を伸ばせば伸ばすほど、成績が悪化してしまう可能性がある。

ゴルファーなら誰でも1ヤードでも遠くへ飛ばしたいもの。実際、アマチュアでも飛距離が出るほどアドバンテージになる。だが、スコアメイクのためには、まずは飛距離よりも方向性の精度を高めた方がよいといえる。

方向性に不安があるゴルファーには、ターゲットから外れる角度を減少させてから、飛距離アップに取り組むことを推奨したい。

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