F1にスポンサーは必要なのか?
F1といえば、そもそもフェラーリ、メルセデス、ホンダなど、さまざまな自動車に関する大企業が参戦しているレースです。そのため、企業として資金も潤沢にあるように思えるので、スポンサーというものが必要なのか?という疑問がでてきます。
しかし、企業としてはできる限り資金を外部から提供してほしいと考えています。なぜなら、F1マシンの開発や改良には莫大な資金が必要となるからです。それこそ、利益の多くがF1に費やされてしまうほどです。
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F1に興味を持った方へ。
F1にも他のスポーツと同じように、スポンサーはついているのでしょうか?スポンサーを知ってF1通に一歩近づきたいですよね?
今回は、F1のスポンサーについてご紹介します。
F1といえば、そもそもフェラーリ、メルセデス、ホンダなど、さまざまな自動車に関する大企業が参戦しているレースです。そのため、企業として資金も潤沢にあるように思えるので、スポンサーというものが必要なのか?という疑問がでてきます。
しかし、企業としてはできる限り資金を外部から提供してほしいと考えています。なぜなら、F1マシンの開発や改良には莫大な資金が必要となるからです。それこそ、利益の多くがF1に費やされてしまうほどです。
F1レースを一度じっくりと見てもらえるとよくわかりますが、F1におけるスポンサーの広告は、主にマシンのウイングに着けられることが多いです。ウイングに着けることで、テレビカメラがその車を正面から撮影した時に、最大限の広告効果を得ることができるからです。
特に、トップ争いはもちろん、トップになってウイニングランをすると、かなりの時間、正面からそのマシンをカメラで撮り続けます。そのため、多くのスポンサーがウィングの正面に大きな広告を掲載しているのです。
F1レース人気が最も過熱していた1990年代には、多くの企業がたばこメーカーとスポンサー契約を結んでいました。それは、現代に比べて当時は煙草に関する意識がかなり緩かったからです。また、F1を愛するファン層には愛煙家が非常に多かったのも事実です。そのため、多くのたばこメーカーは、数百億円の資金を投じてF1レースのメインスポンサーとなっていたのです。
しかし、近年の喫煙に関する意識の向上により、たばこメーカーは徐々にスポンサーから離れるようになっていきました。
たばこメーカーのスポンサーが下火になってくると、実にさまざまなメーカーがスポンサーに名乗りを上げました。当時から小さなスポンサーをしてきた石油系メーカーの台頭はもちろん、服飾メーカーの参戦が目立つようになりました。
その中でもとりわけ大きなスポンサー契約を勝ち取ったのが、酒類や飲料メーカーです。シャンパンでおなじみのシャンドンやエナジードリンクとして有名なレッドブルなどが、次々と大型のスポンサーとなっています。
年間のF1への投資額が第3位のマクラーレンホンダですが、長期にわたってメインスポンサーがついていない状態となっていました。
メインスポンサーがいない状態で、日本円にして年間約636億円もの巨額投資を行っていたことにも驚きますが、さすがに資金難ということで、2016年からメインスポンサーとして、日本でも人気のシャンパンメーカー「シャンドン」とスポンサー契約を交わしました。
これによって長期的な資金のめどが立ったマクラーレンホンダの成長にも期待できそうですね。
90年代はたばこメーカーがスポンサーの中でも突出していましたが、現代ではさまざまなメーカーがスポンサーについているようです。F1を観戦するときはスポンサーにもぜひ注目してみてください。