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初心者でも分かる!F1のルールまとめ

2016 9/14 00:42
F1
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Photo by ZRyzner/Shutterstock.com

これからF1の世界を楽しみたい方へ。
フォーミュラ=規則とあるように、速さを競う中にも細かく決められたF1のルールは、ぜひ知っておきたいですね。
今回は、F1の概要とルールをご紹介します。

そもそもF1ってどんな競技?

F1とはフォーミュラ・ワンの略称で、世界最高峰の自動車レースとして知られています。特に、国際自動車連盟(FIA)が主催するF1世界選手権を表します。
世界選手権では、世界各国で開催される大会を1年かけて転戦。各レース毎の順位によって与えられる点数を合計してチャンピオンが決められます。 ドライバーがチャンピオンの栄誉を獲得するだけでなく、自動車メーカーにとっても技術力やブランド力をアピールできる場となるので、毎回ハイレベルなレースを観ることができます。

F1のレースはどのように進行される?

F1の各大会は基本的に毎週末に行われます。まず金曜日から土曜日の午前にかけて行われるのが、フリー走行と呼ばれる練習。ドライバーがコースを把握するだけでなく、実際にコースを走ることで得られたデータを基に最終的なクルマのセッティングを行います。
そして、フリー走行が終了した土曜日の午後に予選がスタート。Q1からQ3の3段階でのノックアウト方式で行われ、1周のベストラップ上位の選手から決勝のスタート順が決まります。
決勝は日曜日の午後から。各サーキットに合わせて305kmを超える最も少ない周回数が規定されていて、最初に走破した選手が優勝となります。レースが2時間を超えた場合や大きな中断があった場合など、途中で打ち切られることもあります。

厳密なルールに則った上で、だれが一番速いのか?

F1では、一般的な自動車とは異なり、フォーミュラカーと呼ばれるタイヤがむき出しで屋根のないレーシングカーが使用されます。
フォーミュラという言葉には「決まり」「規格」「形式」といった意味があるのですが、その名の通り、毎年FIAによって厳密なルールが決められています。ドライバーの走行中のルールはもちろんのこと、フォーミュラカーのサイズや素材、タイヤやエンジンなど技術面も詳細に決められていて、そのルールの中でどれだけ速く走ることができるかがF1の魅力。
そのため、F1ではドライバーのテクニックだけでなく、開発するメーカーとそのエンジニアの技術を合わせたチームの力が重要なのです。

細かな車体ルールは、メーカーとエンジニアの腕の見せ所

既に述べた通り、F1で使用されるフォーミュラカーには細かいルールが課せられています。エンジンは、2016年はドライバーが使用できるパワーユニットが5つまでと制限されています。パワーユニットとはV6ターボエンジンとERS(エネルギー回生システム)が組み合わされたハイブリッドシステムのことです。排気量1.6リッターで、パワーだけではなく燃費も重要なポイントです。
次にタイヤです。乾いた路面用のドライタイヤと濡れた路面用のウエットタイヤを使い分けますが、1回の大会で使用できるタイヤの数は合計13セットと決められています。そのため、路面に合わせて効率よく交換するための工夫が必要となります。
他にもまだまだ多くのルールがあるのですが、このように細かく決められたルールの中で、レース前の開発からレース中のセッティングまで、メーカーとエンジニアが速く走れるマシンを作り上げています。

公平で安全なレースのためにドライバーにもルールがある

F1はモータースポーツの一種でもあるため、当然ながら他のスポーツと同じようにプレイヤーであるドライバーにも守らなければならないルールがあります。
レース中は高速で長時間走り続けるため、優れた技術が結集したマシンでも、事故と隣り合わせの競技です。他車の走行の妨害や衝突の原因となる行為をした場合、ドライバーにはペナルティが課せられます。レース中にはペナルティに合わせてタイムが加算されるだけでなく、ペナルティごとにポイントも加算され、合計12ポイントになると次戦の出場ができなくなります。
近年では、2014年の日本GPで事故により亡くなってしまったドライバーもおり、レース中の安全性が今まで以上に求められています。これからも世界最高峰のレースを開催していくにあたり、ドライバーの走行ルールがより重要なものになっています。

まとめ

一見すると速いスピードで競い合う華やかな競技のF1ですが、スポーツとしての公平性と安全性のためにも細かなルールがあります。
ドライバーの運転テクニックだけに注目が集まりがちですが、F1の厳密なルールの中でハイレベルを目指すメーカーやエンジニアなど、チーム全体の技術にも注目してみてください。

以上「初心者でも分かる!F1のルールまとめ」でした。