2017年、車両に関してのレギュレーション変更
WRC2017年の車両に関するレギュレーションは、エンジンは1.6Lターボで2016年までと変わりありませんが、最高出力は320psから380psに増えました。
リストリクターというエンジンの出力を制限するものも33から36になり、よりパワーアップしています。最低重量は1200kgから1175kgに減らされ、さらにリアウイングの大型化が許されたことから、ダウンフォースが強くなり、これまでよりもコーナーでのスピードが上がることが予想されています。
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WRC2017年のレギュレーション変更について紹介します。2011年以来の変更ですが、マシンはよりスピードアップし、レースが最後まで白熱するようにポイント付与の仕方も変わっています。詳しく説明します。
WRC2017年の車両に関するレギュレーションは、エンジンは1.6Lターボで2016年までと変わりありませんが、最高出力は320psから380psに増えました。
リストリクターというエンジンの出力を制限するものも33から36になり、よりパワーアップしています。最低重量は1200kgから1175kgに減らされ、さらにリアウイングの大型化が許されたことから、ダウンフォースが強くなり、これまでよりもコーナーでのスピードが上がることが予想されています。
FIAは2017年シーズンに向け、車両に関して新レギュレーションを発表したわけですが、旧スペックのままレースに燦然できるようにWRCトロフィーを新設しました。WRCトロフィーは全13戦中7戦に参戦可能で、うちベスト6戦のポイントで争われます。
このルールで最も多くのポイントを取ったドライバーとコ・ドライバーにタイトルが与えられます。しかし、WRCトロフィーへの登録が5台に満たなければ、シリーズタイトルは不成立となってしまいます。
2016年はシリーズのポイント順にDay1とDay2を走行し、Day3は前日までの順位と逆からスタートしていました。しかし、2017年は2014年のスタート方式が復活します。Day1だけはシリーズのポイント順ですが、Day2とDay3は前日までの成績の逆の順番で行われます。
ラリーレースは砂利の路面など悪路で行うこともあるので、前の方で走る車は砂利がかかれておらず、スピードが出にくいと言われています。そのため、このレギュレーション変更でよりポイントが多い選手に有利に働くと考えられています。
2011年から、スペシャルステージの最終日にパワーステージが設けられ、スペシャルステージのトータル成績に関わらずボーナスポイントが与えられてきました。
これまでは1位に3ポイント、2位に2ポイント、3位に1ポイントが与えられていました。しかし、2017年からは3位までではなく、5位までにボーナスポイントが与えられます。1位5ポイント、2位4ポイント、3位3ポイント、4位2ポイント、5位1ポイントです。
これによって、トータルの成績では及ばないドライバーもポイント獲得のために順位を上げようとするため、最終日まで白熱したレースが見られます。
2016年までのマニュファクチャラー部門は1チームにつきドライバーは2人でした。そして、そのドライバーは10戦以上の参戦が義務付けられていました。しかし、その義務は無くなり、1チームあたりのドライバーも3人に拡大されました。
ポイントは3人が獲得したポイントが全てマニュファクチャラー部門にカウントされるわけではなく、上位2人のポイントが数えられます。資金の潤沢な上位のチームに有利ですが、よりレベルの高いレースが実現できます。
WRC2017年のレギュレーション変更についてお伝えしました。今回のレギュレーション変更により、よりスピードアップした激しいレースが行われることでしょう。さらに、スタートの変更で上位選手の激しいタイムアタックが見られそうです。