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羽生結弦、SNS発信しなくても世界の有名アスリート64位

2019 3/17 07:00田村崇仁
羽生結弦,Ⓒゲッティイメージズ
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Ⓒゲッティイメージズ

ESPN恒例の番付、日本勢トップは錦織の28位

米スポーツ専門局ESPNがこのほど、2019年版の世界で最も有名なスポーツ選手トップ100人「ワールド・フェイム100」を発表し、日本勢ではテニス男子の錦織圭(日清食品)が28位、フィギュアスケート男子で五輪2大会連続金メダルの羽生結弦(ANA)が64位に選出された。1位はサッカーのクリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)、2位はバスケットボールのレブロン・ジェームズ(米国)、3位はサッカーのリオネル・メッシ(アルゼンチン)だった。

毎年恒例の世界アスリート番付は78カ国・地域から約800人の候補者を選出。そこから「サーチスコア」というインターネットでの検索回数、スポンサー収入、自身の会員制交流サイト(SNS)のフォロワー(読者)数の三つの評価基準で算出されている。

羽生はSNS評価なしで2年連続ランクイン

24歳の羽生はフィギュアスケート界で唯一のトップ100入りと存在感を示した。さらに興味深いのは自身のSNSを展開しておらず、この項目は「0」ポイントにもかかわらず、他の2項目の評価基準だけで堂々と2年連続でランクインしている点だろう。

日本のトップスター選手、29歳の錦織は米誌フォーブスの2018年版スポーツ選手長者番付でも3460万ドル(約38億円)で35位に入っており、2年ぶりの返り咲き。SNSのフォロワーでも高い数値を示し、世界的な注目度の高さを示している。

ウッズは10位、イニエスタは27位、eスポーツ選手の名前も

テニス界の英雄でツアー大会通算100勝を達成したロジャー・フェデラー(スイス)は6位に入り、ライバルのラファエル・ナダル(スペイン)は8位。ゴルフ界では昨季ツアーで5季ぶりの復活優勝を果たしたタイガー・ウッズ(米国)が最高の10位となった。

自動車のF1シリーズで昨季の年間総合優勝を果たしたルイス・ハミルトン(英国)は21位、サッカーの元スペイン代表でJ1神戸に移籍したアンドレス・イニエスタは錦織の一つ上で27位となった。

新時代を象徴するように異色の存在としてコンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」の人気トップ選手「Ninja」(米国)が41位にランク入りした。eスポーツは昨夏のジャカルタ・アジア大会で公開競技として実施され、世界的にも市場拡大で注目度はうなぎ上り。近年は世界で年間億単位の高額賞金を稼ぐプロが登場し、五輪種目入りを模索する動きも広がっている。

女性1位はセリーナ・ウィリアムズ

男女別でみると、女子選手でトップは17位にランクされたテニスの元世界ランキング1位、セリーナ・ウィリアムズ(米国)。続いて人気選手のマリア・シャラポワ(ロシア)が37位となり、ダブルスのスペシャリスト、サニア・ミルザ(インド)が93位とすべてテニス選手だった。

トップ100表,ⒸSPAIA

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