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まさに氷上の華 アップライトスピンが美しいフィギュア選手は誰?

2017 7/12 14:39くらげ
長洲未来選手
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Photo by AlexAranda/Shutterstock.com

フィギュアスケートのアップライトスピン。新しい採点システムが導入されてからはエキシビションやアイスショーで見ることが多くなったが、プログラムのラストを締めくくる花々しさはまさに氷上の華。そんなアップライトスピンが得意な選手を紹介する。

フィギュアスケートでもっとも基礎的なアップライトスピンとは

アップライトスピン(Upright Spin)はフィギュアスケートでもっとも基本的なスピンだ。プロトコル(採点詳細)では略してUSpと表示される。
アップライトスピンの基本姿勢は直立した上半身と軸足(氷の上を滑っている方の足)の膝が伸びた状態だ。膝が完全に曲がっている場合は認められない。「上半身を起こし軸足の膝を深く曲げない=立ったまま」回転するため別名をスタンドスピンという。
アップライトの姿勢にバリエーションを加えると、スクラッチやビールマンへと呼び名が変わる。

フィギュア界の超高速アップライトスピン女王、村主章枝選手

演技のフィニッシュにアップライト系スピンを組み込むことが多かった村主章枝選手。極限まで回転速度を高めたスピンはフィギュアファンから「超高速スピン」と呼ばれている。
とあるファンの検証動画によると、その速度は浅田真央選手や男性のエフゲニー・プルシェンコ選手を超え、世界一なのだとか。
アップライトスピンが村主選手の代名詞として定着したのは、全日本選手権で2度目の優勝、四大陸選手権で初優勝を飾った2001-2002シーズンだろう。 ジュピターの曲に合わせて滑ったロングプログラム(フリープログラム)、ラストのコンビネーションスピンは軸の安定感・回転速度共に一級品だ。

柔軟な体で真珠貝を表現、美しいパールスピンで魅せる長洲未来選手

アメリカの長洲未来選手はパールスピンという珍しいスピンが得意技だ。
アップライトスピンの姿勢から背中を反り、天井を見上げながら回転するスピンをレイバックスピンと呼ぶ。このレイバックスピンからさらに片手でフリーレッグを掴むとキャッチフットレイバックスピンだ。
この時、両手でフリーレッグを掴み、なおかつ頭・体・手足で作られた輪のような部分が、真珠貝と真珠のように見える美しい形状をしていれば、パールスピンという通称で呼ばれる。パールスピンはあくまでもキャッチフットレイバックスピンのバリエーション(変形型)のようだ。

成人男性でビールマンスピンができるのは貴重、羽生結弦選手

アップライトの姿勢からフリーレッグ(軸足ではない方の自由な足)を頭上に伸ばし、スケート靴の歯を両手で掴む難易度の高い技がビールマンスピンだ。
1977年に女性スケーター、デニス・ビールマン選手がこれを成功させ、彼女の名前から命名された。 羽生結弦選手はビールマンスピンができる数少ないシニアクラスの男性フィギュアスケーターだ。 この技に必要なのは肩と足の柔軟性だそうだ。筋肉の関係で成人男性には難しいスピンだといわれている。

キャンドルスピンの生みの親、ユリア・リプニツカヤ選手

ロシアのユリア・リプニツカヤ選手はビールマンスピンを独自に進化さて、キャンドルスピンを生み出した。 ビールマンスピンはスケート靴の歯を手で掴むが、体が柔らかいリプニツカヤ選手は足首の部分を掴んで回転している。
ビールマンスピンの形をアルファベットのPに例えるなら、キャンドルスピンはほぼIに近く、フリーレッグに頭がくっつくほどの姿勢を保ったままスピンしている。 まるで一本のろうそくが立っているように見えることから、リプニツカヤ選手が自ら命名したそうだ。

まとめ

フィギュアスケートを彩る要素(技)であるスピンの中から、基本のアップライトスピンとその派生が得意な選手についてまとめた。今度フィギュアを見る時は是非、ジャンプだけでなくスピンにも注目してみて欲しい。演技ラストはアップライトスピンが映える絶好のチャンスだ、お見逃しなく。

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